夢枕獏公式Blog「酔魚亭」

Cloud

Tangofied

Tangofied_f

夢枕獏が応援するJAZZレーベル Cloudより2月20日発売

北欧ジャズとアルゼンチン・タンゴの邂逅
トーベン・ヴェスターゴ+ディエゴ・スキッシ
「タンゴファイド」

2013年2月20日 wed Release 
税込み価格¥2,625(税抜価格¥2,500)
DDCJ-4009 
発売 Cloud

『クレセント』入荷店のお知らせ

【Cloudより10月7日現在、ピーター・ローゼンダール・トリオ『クレセント』入荷店のお知らせ】

『クレセント』はデンマークジャズ最高峰ピアノトリオの7年ぶりとなる新譜です。

 
タワーレコード各店 
札幌ビヴォ店
秋葉原店
横浜モアーズ店
渋谷店
新宿店
名古屋パルコ店
京都店
神戸店
福岡店

ムトウ楽器店 本店
ISHIMARU 本店
HMV各店
JEUGIA 三条本店
ディスクピア 日本橋店
ディスクユニオン各店
山野楽器銀座本店
キャットフィッシュレコード(福岡)


この他の全国CDショップにも入荷中。
取扱店は欧州ジャズ強力店舗。


山野楽器銀座本店<http://www.yamano-music.co.jp/docs/shops/ginza/index.html>
3F JAZZコーナーでは今週末より店頭にディスプレイされています。

音は新しく作られていく、今日も。  by yy

2011_02-25-1

ガーシュインのサンプル盤

「12月。ガーシュインに埋没」から3ヶ月あまり。
新しいアルバム『Gershwin. 』がCloudからいよいよ4月にリリースです。

12月に一人「よし出そう」と決め、この数ヶ月はそれを次第に形にしていく道程の中にいました。
出すのを決めるのは一人。ですが、その後の作業はすべて人との駆け引きです。
言葉のなかなか通じない遠いヨーロッパの地が相手。
写真はどれを使おう。遠い国のフォトグラファーとのやりとり。
テキストは正確か。向こうの会社には表記の問題ないか。
肝心のミュージシャンは大丈夫か。
曲順は?そしてタイトルは?
マスタリングはどうすればいいのだろう。
音源は無事日本の工場に届けられるのか。
そしてこちらのディストリビューターは協力してくれるのか。
日本での宣伝は?
それから大切なライナーノーツの原稿は。
そして最も大切なデザインは・・・。

頭の中から得体の知れない何かが次第次第に解放されていき、形になって現れていく過程。
何気なく触れた一音から心が解放されていくショパンの楽曲のよう。
ううむ、この例えは美しすぎるな。私には似合わない。


マグナス・ヨルト新譜のタイトルは『Gershwin.』。
春の光が一番輝き始める季節にこの世に生まれでて来るガーシュイン曲集です。
若いジャズピアニストの気持ちがこれほどに真っすぐに現れたジャズのガーシュイン集は今までになかったのではないかと思います。
作品を貫いているのはシンプルな飾り気のないヨルトのピアノです。
彼は敢えてこういうアプローチにしたのだといいます。
こんなのもありなんですね。初めてその音を聴かされた時、私は本当に驚きました。これでいいのか!
いいんだそうです。いつもはヨルトは変拍子を多用、これでもかとガンガンにその曲想を変えて演奏しますが、今回は全く逆です。
弦楽四重奏団とピアノトリオという構成。
誰も口を挟まない、余計なプロデューサーはなし。
これはすべて若いヨルトのプロデュースです。
そして最終のマスタリングを行ってこれを作品に仕上げたのはデンマークの名工といわれるBjarne Hansenです。ジャケットを飾る写真は素晴らしい写真家Stephen Freiheitの作品。


さてさて今私はそのプロモーションを行っているところです。
昨日、サンプル盤を頼んでいたところから届いたメディアに送るためのCD-Rは、なんとバルクと呼ばれるCD-Rの塊のまま。あああ、これは向こうのミスです。ギリギリで動いている今、このミスは大変に痛いミス。
ですが、あまりに美しいので写真にとってしまいました。


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これがそのバルク



その他にも、レーベルで同時進行中のアルバム制作があります。
これも一年あまりそのままになっていましたが(大切に保存していましたと言う意味ですよ)ようやく始動しました。
先日、マスタリングという作業を日本で初めてやってきました。
ビクターの工場の中にあるKOTETSU'S ROOMという素晴らしい空間の中で延々10時間(!)程の時間をかけてくださりなんとか作業を終えました。
この作業は私にとっては至福の時間でした。
なぜかと言いますと、そのエンジニアのK氏のお仕事場は、アナログレコードのカッティング作業もできる空間。
特別仕様の本当にシンプルなコンソールマシンと特別な電源コードが引かれたそのスタジオ空間は私には夢のような空間でした。そこで音楽とじっくり向き合い10時間あまりの作業。次第に「聴く」という私にとって一番大切な感覚も麻痺してくるのがわかります。ですがK氏はその道30年以上のベテランなので怖いものは何もありませんでした。本当にお世話になりました。


その部屋で、K氏が、ご自分の魂ともいうべきカッティングの機械を死守された経緯のお話をお伺いしているうちに思わず涙が。
レコードのカッティングという古いやり方は今の新しい工場にはいらないからと会社から切り捨てられようとしたのだとか。
そこを死守されたというお話です。
ものを作るということは魂の作業でもあるのですね。
その魂に触れた思いでした。
そんな話をお伺いしながらのマスタリング作業でしたので、素晴らしいマスタリングができたのは言うまでもないです。
深謝。
日本の名工といわれるK氏のマスタリングによる、デンマークの若い才能あるミュージシャンの音源。こちらはジャズというよりロックに近いです。素晴らしい。
こちらもどうぞお楽しみに。


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景色の中のバルク 美しい! オブジェのようだ。













月が語りかける夜

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京都で
 
「Plastic Moon」のライナーノーツを書いてくださったSF作家の堀晃さんが、このアルバムのマスタリング音源(コパンハーゲンで録音して来たもの)を聴いて、「これは秋のCDですね」とおっしゃって下さいました。

楽器の音が、澄んだ空気の中で響き合うのが秋。

昨夜は上弦の月。
昨夜の月は次第に満ちていき、22日が満月だそうです。
涼やかな心に月が語りかけてくる秋の到来です。
風をうけ風車の羽がまわり始めるように、涼しい風にようやく心の羽が動き出し始めた気分です。

今朝の、雨にぬれた草むらに鳴く虫の声にも心を動かされ、遠くの電車の湿気を帯びた車輪の音に心を動かされ、音をめぐる秋も静かに始まりました。

秋はやはり私には弦の音です。
今の季節の言葉で言えば、瑠璃虎の尾の先にとまった揚羽蝶のわずかな羽ばたきのような、細やかな弦の音。

そして何と言っても心に響くウッドベースの深い弦の音。
11月3日に発売される「Plastic Moon」の中の若いベーシストPetter Eldhの弾く弦の音は素晴らしいです。
ジャズ的には彼の音は「強靭な音でドライブする」というような言葉で説明されたりするのかもしれませんが・・・
エンジニアのBjarne Hansenは、彼のベースの音をとても美しく強く入れてくれました。

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コペンハーゲンの街。楽器を運ぶために借りたタクシーの中から。



Plastic な月が、あなたの心に降りて来る秋

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玉蜀黍。
トウモロコシを多めにゆでて、余ってしまいました。
そのまま冷蔵庫の中で保管されていたトウモロコシ。
その身を削り、残りご飯と一緒にオリーブの油で炒めて、塩と胡椒をふって食べるだけで、絶品ご飯になるのって知ってましたか?

そのままゆでて食べるのが何と言っても最高に美味しいトウモロコシです。
「玉蜀黍ご飯」といえば、料理屋で出てくるような釜で炊いたご飯にしたりと少しめんどくさいことをやってみたりしていたのです。
が、今日、空腹のあまり、残り物で偶然に出来上がったご飯。
それが、上記の「玉蜀黍チャーハン」です。トウモロコシは多い方が美味しいと思います。できればご飯とトウモロコシが逆転しているくらいに・・・
それにできれば初めにトウモロコシをバッチリ炒めてくださいね。
スパイスは、私はここでは白胡椒の方が好きだけど黒胡椒でも風味が増して美味しいです。
玉蜀黍がスーパーに並ぶのはあともう少しの間だけ。
季節が行きつ戻りつしながらやっと移動を始めました。

久しぶりにこのブログへ書き込みます。
ご無沙汰していて本当に申し訳ありませんでした。
自分の個人的な仕事でも、Baku先生のサポートでもめちゃくちゃ忙しくて気持ちがあせってばかりでゆっくりと文章を考えることもできませんでした。
それに暑すぎて思考が働かないというか。もともとそれほど思慮深くないので、この夏は本当に大変でした。やっとここに来て少し風情のある日本人らしさが戻って来ました。

皆様の夏はいかがでしたか?ようやく今週は大陸から涼しい風が降りて来そうですね。そうなるとまたなぜか淋しくなるのは本当に不思議なものです。


実は、私のジャズのレーベル「Cloud」の第二弾が11月に出ます。
ご存知の方もきっと何人かいらっしゃると思いますが、Cloudの公式ブログであるSlow Boat to Cloudではもう宣伝を始めています。

この一年あまり、ライブのことと、このことだけを夢中になって考えてきました。いつまでもなかなかスマートになれない私です。
素晴らしい音源の素晴らしいエンジニアによる素晴らしいジャケットの作品になりそうです。
世界中探してもどこにもなかった、新世紀始まって以来(大袈裟だ)どこにもなかったジャズのアルバムをめざしてここまで来ました。(これは本当かも)
といっても、もちろん私一人で作ったものではなく、いろいろな人に支えられながらいろいろな話し合いを重ね、こつこつと作りました。多分私はプロデューサーという名を借りた「旗ふり応援団」をしていたようなものです。

11月3日(水)全国のメジャーなCDショップで発売になります。

Plastic Moon/Magnus Hjorth・Petter Eldh・Kazumi Ikenaga
プラスティックムーン/マグナス・ヨルト

どうぞよろしくお願い申し上げます。

プロフィール

夢枕 獏

作家、1951年1月1日、神奈川県生まれ。 東海大学文学部日本文学科卒。
1977年に作家デビュー。 以後、『キマイラ』『サイコダイバー』『闇狩り師』『餓狼伝』『大帝の剣』『陰陽師』などのシリーズ作品を発表。 1989年『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞、1998年『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞を受賞。2011年『大江戸釣客伝』で泉鏡花文学賞と舟橋聖一文学賞を受賞。同作で2012年に吉川英治文学賞を受賞。
漫画化された作品では、『陰陽師』(漫画 岡野玲子)が第5回手塚治虫文化賞、『神々の山嶺』(漫画 谷口ジロー)が2001年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞をそれぞれ受賞。 映画化された作品に『陰陽師』『陰陽師2』(東宝)、『大帝の剣』(東映)などがある。

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