飯野和好 : 夢枕獏公式Blog「酔魚亭」

お屋形様と記者K氏と待ち合わせて、飯野和好さんのライブに行って参りました。
飯野和好さんはアラシっ（アラ還のことです）のイラストレーター。
彼はいつも、私が大好きな絵を描いて「これでどうだっ」と私の心をわしづかみします。
彼の有名な絵は、葱汁を飛ばす浪曲童話キャラ『ねぎぼうずのあさたろう』です。
このブログのお屋形様である獏先生の書かれる『宿神』の挿絵を１年間にわたって朝日新聞に連載されていました。その素晴らしい２人のワークぶりは、巷でも評判になりました、よね。実はまだ『宿神』は場所を『一冊の本』に変え続いているのですが。
とにかく、とにかく、飯野さんの絵の個性的なタッチと色の美しさ、楽しさはピカイチ。

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　飯野さんの描く絵　１０月の菜の花（お菓子屋）のカレンダーより。

ライブは、台風の近づく不穏な天気の雨の中、吉祥寺のマンダラ２で行われました。
入った途端に客層に驚く私たちです。！！美女が多い！
なんだか少し、いつものライブと雰囲気が違うのです。
なんなんだー、この独特の雰囲気。やはりこれはアラシっの飯野さんパワーでしょうか。
後でわかりましたが、ほとんどが飯野さんの顧客の（？）編集者ですね。飯野さんの人気の程がわかります。
美女軍団に見つめられて、幸せそうにブルースハーモニカを吹き、ブルースを唸り踊るイラストレーター飯野氏の別な顔がそこにありました。

もちろん私たちも燃えました。記者Kは信じられないような脱線ぶり。本当に楽しいライブでした。
やんややんやの大喝采、手拍子、足拍子。
飯野さんの、怪しいビニール袋の香り漂うヒッピー時代の懐かしい歌「新宿ミッキー」では、shin-shin-shinと叫びまくりました～。皆。うひょー。

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　唸る！フランクALIイイノ（飯野さんの芸名）最高です。　

この日は、三重県の四日市からゲストでSWINGING LITTLE CROCODILES（名前が長すぎる！）が登場。
私的にはものすごくこのバンドにハマりました。ジャンルでいうとブルースロックなのでしょうか。
でもこれって、ある意味SWINGしてるのですか？
マツナガ（Dr.）とペンギン（G&Vo）の二人なのですが、アヤシすぎます。この二人。始まった時から音も振りもガンガン来ました。それでいてどこか渋い。
特にボーカルのペンギンさん！一度聴いたら逃れられない強烈な牽引力。
体中からロックの色したブルースが溢れてきます。最後の「サンシャイン」なんか、つい思わず質問してしまいました。「何ですか？あのサンシャインって」
彼曰くーーー絵本屋に来る（彼は絵本屋で仕事しています）小さな友人が自分の歳のことを「三歳」って言えずに「サンシャイン」って言うのだそうです。それから来たブルースだそうです。
ねっ、怪しいでしょう？
なんだかハマりそうでしょう？

ちなみに彼は四日市の絵本屋「メリーゴーランド」で子供に何かを教える仕事をしているそうです。
絵本屋のおじちゃんです。なんだかいい感じ。

では。
そういう訳で、今日はJAZZから少し離れて、吉祥寺へBRUES ROCKの旅、ご報告でした。
ああ、やっぱりジャンルは違えど、音楽はいいですなあ。

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　盛り上がる　フランクALIイイノとペンギン（右）の二人。

タグ：: 飯野和好; 夢枕獏; 吉祥寺

夢枕獏

作家、1951年1月1日、神奈川県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒。
1977年に作家デビュー。以後、『キマイラ』『サイコダイバー』『闇狩り師』『餓狼伝』『大帝の剣』『陰陽師』などのシリーズ作品を発表。 1989年『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞、1998年『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞を受賞。2011年『大江戸釣客伝』で泉鏡花文学賞と舟橋聖一文学賞を受賞。同作で2012年に吉川英治文学賞を受賞。
漫画化された作品では、『陰陽師』（漫画　岡野玲子）が第5回手塚治虫文化賞、『神々の山嶺』（漫画　谷口ジロー）が2001年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞をそれぞれ受賞。映画化された作品に『陰陽師』『陰陽師2』（東宝）、『大帝の剣』（東映）などがある。