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「ぼくは自分を『生涯一ディレクター』と思っている。だから『サンプロ』は終わっても、『朝まで生テレビ』は続けたい。スタジオでみんながわあわあやっている時に、あれ、田原が静かだなと誰かが気づいて、私を見たら息をしていない。それが理想です」ジャーナリスト 田原総一郎

21年続いたテレビ朝日の番組「サンデープロジェクト」3月28日終了。
田原総一郎はどこへ行くのか。


彼の番組に対するスタンスは「批判をするなら対案を持つべきだ」という考え。
そういう考えなので、彼は対案を実現できる力を支持したりする。
あらゆる権力、政治家との距離が近いというのだ。

この人のエネルギーの凄さにはいつも唸らされていた。
強引にうまく仕切っているなあ、といつも思っていた。
最後の放映日となった昨日の主役は田原総一郎氏。
各党の党首を前にいつもの田原節が炸裂。
最後に笑顔で番組を終了した田原氏の笑顔がすべてを物語っているのかも。
彼はこの後も元気に道場破りを続けるそうだ。

「サンデープロジェクト」
終わらせるのはもったいないくらいいい番組だったなあ。
田原氏の強烈なキャラクターが番組をひっぱっていた。
番組はテレビ局のどういう方針が動いたのかわからないが終わった。
何のかんの言っても終了。
でもなのだ。
貴重な番組を終わらせることで、見えてくるものが必ずある。
と私は強く思った最終回。
続けることが大切だとばかり思っていたけれど、終わりがあって見えてくるものも必ずある。


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田原総一郎氏は「おまえは何者だ?」と自分に聞いてみたらこう答えるそうだ。
「私は好奇心が強い、疑問を解きたい、そういう人間だと答えるでしょう」

国民学校の5年の夏休みに敗戦を迎えた。そのときに天皇陛下のために戦っていた大人たちが百八十度変わった。そんな価値観の大転換が彼らのルーツになったという。

「世の中の常識は疑え、です。何が正しいか、何かまちがっているか、それはあまり考えない。疑うことを見せる、疑い続けることが、ぼくらの世代の使命じゃないかと思っています」


この人も「気骨の人」。
つくづくそう思う。
敗戦を経験した田原総一郎氏の世代に比べれば、時代をただ、流れにのって流れてきただけのような私たちの世代。
こういう、時代を背景にしてできあがった強烈な「気骨」を次の世代はバトンタッチしていけるのだろうか。

つくづくそう思う。

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