夢枕獏公式Blog「酔魚亭」

松本大洋

大江戸釣客伝 増刷出来

KB.大江戸釣客伝 上 5刷り

装画 松本大洋・装丁 管 涉宇

第39回泉鏡花文学賞・第5回舟橋聖一文学賞・第46回吉川英治文学賞を受賞した夢枕獏の長編小説『大江戸釣客伝』上・下巻(講談社文庫)の増刷(5刷)ができました。

第5刷発行日:2013年9月25日

著者:夢枕獏
書名:『大江戸釣客伝(おおえどちょうかくでん)』上巻・下巻
発行所:講談社
定価:各巻676円(税別)

「ダブル受賞」

「ダブル受賞」
夢枕獏の『大江戸釣客伝』上・下巻は、第39回泉鏡花文学賞(金沢市)と第5回舟橋聖一文学賞(彦根市)を受賞いたしました。
書店でダブル受賞をお知らせする帯が巻かれた『大江戸釣客伝』は目立ちます!

大江戸 新帯 上巻


大江戸 新帯 下巻


『大江戸釣客伝』上・下巻
発行所:講談社
装画:松本大洋
装丁:管 涉宇
題字:大庭三紀

シンプルの直球  by yy

本の装丁。
この世の中で美しいものの一つ。
最近の本で印象に残る本は、堀江敏幸氏の本『正弦曲線』。これは本当に美しいデザイン。
薄いクリーム色の紙にライチの実がエンボスで描かれ、文字が銀箔押しされ、多様な何ものかが次元を超えて浮かび上がって来る。
外函と中身の本の異なる紙の質感まで、一つ一つが頬ずりするくらいに素敵なのだ。
シンプルの中からほのかに香りたつ色気がたまらなく好きだ。
そういえば、萩尾望都さんの著作『音楽の在りて』もシンプルでとても美しかったなあ。

2011_08_10-1

 光の加減で文字が浮き上がって見えますか? 


講談社から発売中の『大江戸釣客伝/夢枕獏著』
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/books/topics/oyedo/

表紙絵は松本大洋氏。

装丁デザインは、いつもCloud(レーベル)のデザインを手がけている菅渉宇氏。
今、全国の書店に並んでいますので、どうぞ手に取ってみてください。
拘ったデザインなのです。
例えば、表紙の紙をすべて取り除いたところにデザインされた釣り針は、主人公の津軽釆女(うねめという名だが彼は男だ)が著した『何羨録』に描かれた江戸時代の釣り針だったり。(そんなの誰も気づかないよなあ)
(『何羨録』は、世界最古の釣りの本と言われるアイザック・ウォルトンの著作『釣魚大全』とほとんど同じ時代に書かれた、日本の釣りの指南書)
デザインというのは、私たち読者には普段あまり伝わることはないのかもしれない。
けれど確実に何かが伝わって来る。見る人は見ている。

松本大洋氏によると、上巻は菩薩を意識し、下巻では仁王を意識して絵を描かれたそうです。
先日手塚治虫マンガ大賞を受賞されたばかりの松本氏。この描かれた表紙絵も素晴らしいです。


物語の内容も味わい深い。
江戸時代の釣りの世界を書いたものですが、赤穂浪士の討ち入り(討たれた吉良氏はこの本の主人公、津軽釆女の舅)が物語に絡んでいく様は、読んでいてなかなか切ないものがあります。
この物語に出て来る登場人物「朝湖」とは、元禄時代に、生類憐みの令で島送りになった絵師の「英一蝶」のことです。へええ、英一蝶さんも釣りをやってたんですね。

「釣り」はあまり興味ない方でも、もしかして、昔の東京湾へと舟で漕ぎ出す「江戸時代の釣り」にはまた違う何かを感じることができるかもしれません。
日本の釣り文化は奥が深いです。釣りの好きな獏先生だからこそ描ける世界です。

もし仮に、アイザック・ウォルトンがどうして『釣魚大全』を書くことになったかという史実を踏まえた物語があれば、私は読んでみたいなあ。イギリスではそんな本は書かれていないのだろうか。


表紙絵、装丁、内容。
渾身の力を込め、直球で、世に出された『大江戸釣客伝』です。


2011_08_10-2

  これはCloud のアルバム『Plastic Moon』の中身。
  シンプルの極み。
  ホレボレするくらい美しい。  



この『大江戸釣客伝』には海の魚しか登場しませんが、魚と言えば、川はまだまだ鮎の時期。
そろそろもう子持ちの鮎が出て来る頃なのでしょうか。
いやいやまだまだ。
先日、釣りキチ家人が四国のとある川から持ち帰ってきた鮎は、油がたっぷりと乗った最高の鮎でした。
焼いている時にもジュウジュウ音を立てて油がこぼれてくる。
何でもその時の川の様子で油が乗っているかどうかが変わって来るのだそうです。
そういえば川の大水が出た後、あまりいいものを食べていない時の鮎はどこかやはり顔がやつれているような・・

その、焼いた鮎にレモン汁を混ぜ込んだサワークリームを添えて、細かく切った葱をのせ食べてみました。
美味かった〜。鮎は何と言ってもシンプルに塩焼きと蓼酢ですが、これは何年か前に某レストランで覚えた極上の食べ方。
きりりと冷やした白ワインがあなたの冷蔵庫(ワインセラーではだめ)にある時はぜひ。
ドイツのリースリングの辛口でもいいかなあ。
こんな美味しい料理を食べられる私。本当に幸せっ。(時々)釣りキチ家人に感謝する。
この、夏の食材はやはり天からの恵みそのもの。
シンプルの直球。

2011_08_10-3

 この葱を切ったのは誰だ!? 
 まさか天才シュフのあなたではないよね。
 大口切りすぎる、だろ。もっと美しく切りなさいね。

大江戸釣客伝 特設ページ

大江戸釣客伝 上巻 小
大江戸釣客伝 下巻 小

講談社ウェブサイト内に『大江戸釣客伝』の特設ページができました。
ぜひ、ご覧下さい。

<http://www.bookclub.kodansha.co.jp/books/topics/oyedo/>http://www.bookclub.kodansha.co.jp/books/topics/oyedo/

新刊のお知らせ 『大江戸釣客伝』下

大江戸釣客伝 下巻 帯付

著者:夢枕獏
書名:『大江戸釣客伝(おおえどちょうかくでん)下』

下巻目次
巻の十   釣船禁止令(承前)
巻の十一  釣秘伝百箇條
巻の十二  夢は枯れ野を
巻の十三  この道や行く人なしに
巻の十四  其角純情
巻の十五  島流し
巻の十六  初鰹
巻の十七  松の廊下
巻の十八  討ち入り前夜
巻の十九  討ち入り
巻の二十  元禄大地震
巻の二十一 霜の鶴 狂える猿
巻の二十二 弥太夫入牢
巻の二十三 忘竿堂
結びの巻
  あとがき
 
装画:松本大洋
装丁:管 涉宇
題字:大庭三紀

発行所:講談社
奥付発行日:2011年7月27日
ISBN978-4-06-217087-1
定価:1600円(税別)

新刊のお知らせ 『大江戸釣客伝』上

大江戸釣客伝 上巻 帯付

著者:夢枕獏
書名:『大江戸釣客伝(おおえどちょうかくでん) 上』

上巻目次
序の巻 幻談(げんだん)
巻の一 沙魚(ハゼ)
巻の二 技師(わざし)
巻の三 安宅丸(あたけまる)
巻の四 鯛(たい)
巻の五 水怪(すいかい)
巻の六 釣心
巻の七 密漁者
巻の八 側小姓(そばこしょう)
巻の九 無竿(むかん)
巻の十 釣り船禁止令

装画:松本大洋
装丁:管 承宇
題字:大庭三紀

発行所:講談社
奥付発行日:2011年7月27日
ISBN978-4-06-216999-8
定価:1600円(税別)

新刊のお知らせ 7月27日発売

夢枕獏が人間の愚かさ、気高さを釣りの世界を通して描く意欲作!

大江戸釣客伝 下巻 帯付

夢枕獏『大江戸釣客伝(おおえどちょうかくでん)』下
装画:松本大洋
講談社より7月27日発売 
定価:1600円(税込)

新刊のお知らせ 7月27日発売

夢枕獏が、生類憐れみの令、赤穂浪士の討ち入りなどの元禄時代に挑む!

大江戸釣客伝 上巻 帯付

夢枕獏『大江戸釣客伝(おおえどちょうかくでん)』上
装画:松本大洋
講談社より7月27日発売 
定価:1600円(税込)
プロフィール

夢枕 獏

作家、1951年1月1日、神奈川県生まれ。 東海大学文学部日本文学科卒。
1977年に作家デビュー。 以後、『キマイラ』『サイコダイバー』『闇狩り師』『餓狼伝』『大帝の剣』『陰陽師』などのシリーズ作品を発表。 1989年『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞、1998年『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞を受賞。2011年『大江戸釣客伝』で泉鏡花文学賞と舟橋聖一文学賞を受賞。同作で2012年に吉川英治文学賞を受賞。
漫画化された作品では、『陰陽師』(漫画 岡野玲子)が第5回手塚治虫文化賞、『神々の山嶺』(漫画 谷口ジロー)が2001年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞をそれぞれ受賞。 映画化された作品に『陰陽師』『陰陽師2』(東宝)、『大帝の剣』(東映)などがある。

NEW 新着書き込み
日記アーカイブ
記事検索
モバイル版ブログ
QRコード
過去BBSアーカイブ
kukai

02

夢枕獏公式サイト
蓬莱宮
陰陽師
onmyoji

大江戸恐龍伝
ooedobanner
コミック「大江戸恐龍伝」
大江戸恐龍伝
Slow Boat to Cloud
CloudBlog_banner_120-30
夢枕獏が応援するJAZZレーベルのオフィシャルブログ
























陰陽師 水龍ノ巻
夢枕 獏
文藝春秋
2021-08-04











JAGAE 織田信長伝奇行
夢枕獏
祥伝社
2021-06-10











怪談えほん おめん (怪談えほん 14)
夢枕 獏
岩崎書店
2021-05-19







白鯨 MOBY-DICK