大蝉時雨音頭が夏の最終楽章へと向かう。
大量発生した庭の黄金虫は、今日道端で、はぐれた一個の全音符になってころがっていた。
静かな、そういう出だしで秋は始まる。
次の章の初めの音符はたぶん今夜鳴き始める虫。
生まれたてのフラットの音符だ。

2011_08_30-1

  寝姿その1

夜、ソファで一緒に(ホントは暑苦しくて一緒に寝たくないのだけれど、無理矢理体を寄せてくる)寝ていた我が家の猫の目から涙がこぼれている。
それも緑色の猫の目に映る透明のきれいな湖。Lacrima Lake猫版だ。
その涙は一体どうしたのだ。
何か悲しいことでもあったの?
いろいろと理由を探る。
でも、彼は黙して理由を語らない。我が猫ながら、その寡黙さカッコ良すぎだろ。

でも、だがしかし。
次の日の朝。
劇的ガビーン状態は突然にやってきた。
我が家の猫の目が開いていない。
完全に目やにでつぶれてしまっていた。片目だけはまだかろうじて開いているのだけど、完全に人相も変わってしまっている。
今までのかわいらしいおボッチャン人相ではなく、ドスの効いたこわいお兄さん人相なのだ。目のまわりの皮膚も赤いし。こんなことは初めて。
先日庭で喧嘩した猫から良くない病気をもらったのか。
これは尋常ではない。
ということで急遽、病院へ連れて行き獣医先生のご判断を仰ぐこととなった。

2011_08_30-2

 寝姿その2、「あられもない」とはこのことだ。 


先生が言うには、「熱もないし何かの感染症だろうけれど今のところ原因は不明です」
とりあえずは目薬をさしてあげて様子をみる、ということになったのです。
そういうわけで2種類の目薬をもらい一日2度の目薬タイムです。
「猫に目薬」の何とも幸せな図です。
私は自分の子供にも目薬をさしてあげた覚えがないというのに。(いえ、もしかして遠い昔にあるのかもしれないけれどそれは記憶のはるかかなた)
手の平におさまる程の小さなものに目薬をさしてあげる、この幸せ感は一体なんなのだ。
すっかり忘れていた母性が目覚めた瞬間です。
(ひいき目にみても)精悍な猫ではないけれど、今はみるカゲもなくて。
はやくよくなってねと願うばかり。

2011_08_30-3

  目薬をさし始めてだいぶよくなりました!