2010_03_17-1





なんか、そんな人っているよね-------


「ドラム・フェチってあるんだなあ」と獏先生から言われました。
そうなのです。
私は、ドラフェチ。
「ドラムス大好き人間、打楽器大好き人間」
体外私はどのライブハウスに行っても「ドラムスの前の席でお願いします」と言って座ります。
どんなに有名なピアニストの公演でもドラムスの前に座り、その一言一句ならぬ一音一打を聴き逃さないように、じっとドラムスを見つめているのです。
変です、私。
でも。
誰に迷惑がかかるというものではないし。
変だと言われようと打楽器ドラフェチの生きる道をただひたすら歩む私です。
(でも、そんな私にドラムスのことを聞かないでくださいね。ハマらないドラムスにはとことんハマらないので、すべてのドラムスを網羅しているわけではありません。すみません)

ドラムスを見るのは本当に楽しいです。
スティックさばきを見ていても、ハイハットの使い方を見ていても個性があって楽しめます。
きれいな姿勢で黒人ドラマーが打っている姿をみると感激します。
ああ、この人はきれいだなあと音だけではない何かに、その時から魅かれ始めるわけです。そしてその人の参加するアルバムをネットで探したりという、ジャズファンのお決まりの、いつのまにかオタクの世界へ。
でもドラマーの情報は、ビックネーム以外のドラマーについては悲しいくらいにありません。
ドラマーに対する評価はそんなものなのです、世の中って。
ドラマーとの出会いは一期一会。
もしいいドラマーに出会えばその日は一日夢心地です。
その時から私の心はシンバルレガートで果てしなくドラマーを追い求め波打つという感じでしょうか。



2010_03_17-2

 ドラムス、乱れ打ちじゃー。
     シャンパンのコルクが落ちている、なぜだろう。

 

一昨日、スタジオで人を待っている間、たまたま一人になる時間がありました。
そのスタジオにはドラムセットが置いてあり、誰もいないスタジオで私はそのドラムセットにそっと触れてみました。人にわからぬようにこっそりと。
シンバルはジルジャン。トルコからやってきた楽器です。
人のシンバルというものに触れるのは実は初めてでした。
さわっただけでとてもきれいな音がでたのにはビックリです。そこがスタジオだったからでしょうか。シンバルをいい音がでるように支えているものは何というのでしょう。コイツが陰で、シンバルが一番いい状態に音を出せるように支えているのですね。
驚いた事にスネアの皮を触っただけでもきれいな音が出ました。
軽く指で叩いただけでも、かわいらしい音がその表面から生まれ出てきました。

人を待っていただけの短い時間でしたが、ドラムは凄い楽器だなあと改めて思い直した、ドキドキする時間でした。
ドラムは、ささやくような繊細な音からまるで雷のような音まで出す事の出来る不思議な楽器です。
ピアノが音の川だとしたら、ドラムはまるで音の森です。

ああ、やはりどうしようもないドラムフェチですね。
こんな人たちも間違いなくこの世に存在していると思います。
世間の目はとかくピアニストに偏りがちですが、こんな人間もいるのです。


私にとっての究極の打楽器、それは手拍子。
デイブ・ブルーベックの『Time Further Out』の中に入っている「Unsquere Dance」の手拍子。最高にカッコいいです。途中で加わるジョー・モレロのスネアのリムの音も最高の効果を出し、このアイロニカルなタイトルと、それから最後に聴こえる演奏者の笑い声も。
私には「Unsquere Dance」は最高の一曲です。
4分の7拍子という変拍子。
変拍子はシンプルに、こういうノリが一番。
四角四面ではないアンスクエアな表現に遊んだりするデイブ・ブルーベックもなんだか面白い人です。こんな人っていますよね。
います、います。
私は好きです。



2010_03_17-3

 このアンスクエアな表現。素晴らしいのだ、私的には。