
画:山本容子/ブックデザイン:十河岳男
この本の著者の正体はいったい誰だ?単行本の刊行当時、話題になった短篇集!
著者:九 星鳴(いちじく せいめい)/夢枕 獏
書名:K体掌説
まえがき 夢枕 獏
目次:
Kの一 一杯の酒を飲みながら月を待つというのは
かなり贅沢なのではないかという物語。
落ちる首
月を見る猿
新体字
宵待月
月遊戯
月盗人
桜霊譚
最終バス
台詞
携帯電話三原則
タイムマシンの掟その1
タイムマシンの掟その2
台詞の2
眠る獅子
Kの二 蜘蛛の糸が美しくあやういのは
その儚い細さにあるのではないかという物語。
蜘蛛の糸
告知
飛天
あのひと
恋ぞあやしき
古い箪笥
汚物論
壁
蟹
星番
おかあさんたいへん
おかあさんまたたいへん
おかあさんまたまたたいへん
おかあさんまたまたまたたいへん
果実
幽霊テレビ
Kの三 なんだか嬉しい朝顔の咲いた朝。
毎朝一度の恋。
毎日一輪ずつの神サマからの
プレゼントである物語。
朝顔少女
雨傘爺さん
訓戒
禁忌
記憶から
嬉しそうに嗤う盲人
神談義
私
物語
仰向けに這う武士
名人
月弟子
先輩
蛇
伝言
観客
びりっけつ天使
九州のおばあちゃん
待つ人
Kの四 観覧車は春の乗り物である。
かなしみとともに昇ってゆき
去ってゆく夢とともにおりてくる物語。
観覧車
うちの猫
もうひとつうちの猫
またうちの猫
またまたうちの猫
古代神の裔
はなはだ奇態なる八つの入試問題
言わずの村
鍵
走る獣
窓の女
神の贄
夜の魔物
渾沌王
瞬きをしない女
猫戦記
透明人間受難歴
月食
風
解説 嵐山光三郎
発行所:文藝春秋
発行日:2017年6月10日 第1刷
定価:600円+税
ISBN978-4-16-790861-4
単行本 2014年11月 文藝春秋 刊
初出:『オール讀物』(2009年・2010年・2011年・2014年)