夢枕獏公式Blog「酔魚亭」 : 角川文庫より夢枕獏『白鯨　MOBY-DICK』上・下巻が発売

夢枕獏『白鯨　MOBY-DICK』上・下巻が発売されます。
本書は、2021年4月に刊行された単行本を加筆修正のうえ、
上・下巻に分冊して文庫化したものです。

カバーイラスト／木原未沙紀　カバーデザイン／原田郁麻

「白鯨　MOBY-DICK　上」
ISBN978-4-04-114633-0

目次：
序章　徳富蘇峰京橋に万次郎を訪ね、奇っ怪なる話を聴くこと

　一章　鯨組のこと
　二章　神の鯨のこと
　三章　万次郎海の大蛇に呑まれて島島に至ること
　四章　万次郎片足の船長にして海の魔王エイハブと出会うこと
　五章　万次郎ピークオッド号の乗組員となること
　六章　ピークオッド号、アルバトルス号とギャムすること
　七章　人類の箱船ピークオッド号のこと
　八章　嵐に不思議なる火出現すること

「白鯨　MOBY-DICK　下」
ISBN978-4-04-114634-7

目次：
　九章　クイークェグの神ヨージョ運命を予言すること
　十章　万次郎生まれて初めて鯨に銛を打つこと
十一章　ジェロボーム号から来た男のこと
十二章　エイハブ、その脚を白鯨の贄とすること
十三章　クイークェグ、自分の棺桶を作ること
十四章　万次郎海の森を発見すること
十五章　エイハブ、フェダーラと銛試しすること
十六章　白鯨その顎により神を裂くこと
十七章　スターバックのかくれんぼうのこと
十八章　万次郎マスケット銃によって試されること
十九章　最後の闘い、カモメを掴んだ手のこと

　終章　万次郎の病床から見つかった二冊の本のこと

『白鯨』のことーあとがきとしてー
解説　全く獏さんって奴は　夏井いつき（俳人、エッセイスト）

初　出：高知新聞（朝刊）　2019年3月18日～2020年7月30日
単行本：KADOKAWA 2021年4月

夢枕獏

作家、1951年1月1日、神奈川県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒。
1977年に作家デビュー。以後、『キマイラ』『サイコダイバー』『闇狩り師』『餓狼伝』『大帝の剣』『陰陽師』などのシリーズ作品を発表。 1989年『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞、1998年『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞を受賞。2011年『大江戸釣客伝』で泉鏡花文学賞と舟橋聖一文学賞を受賞。同作で2012年に吉川英治文学賞を受賞。
漫画化された作品では、『陰陽師』（漫画　岡野玲子）が第5回手塚治虫文化賞、『神々の山嶺』（漫画　谷口ジロー）が2001年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞をそれぞれ受賞。映画化された作品に『陰陽師』『陰陽師2』（東宝）、『大帝の剣』（東映）などがある。