2011年08月

2011年08月19日17:43

カテゴリ: 夢枕獏　関連情報

「大江戸釣客伝」刊行記念　対談

夢枕獏著「大江戸釣客伝」の刊行を記念して、釣りと執筆に明け暮れる夢枕獏と北方謙三さんの対談「釣って、書いて、また釣って」が実現しました。

この対談は『小説現代』九月号に掲載されます。

小説現代2011年9月号

『小説現代』2011年9月号　
〈特集　超短編官能小説＋美麗イラスト集〉

表紙絵：村上　豊
発行:2011年9月1日
発行所：講談社
定価：940円（本体895円）

タグ：: 夢枕獏; 北方謙三; 釣り; 小説現代

2011年08月19日12:32

カテゴリ: 夢枕獏　写真日記

「ペルー紀行」第64回

　なんと、江戸時代に、もう、日本人がペルーにいたことが判りました。

凄いぞ。

タグ：: 夢枕獏; ペルー

suigyotei

2011年08月18日17:18

カテゴリ: 夢枕獏　関連情報

小説「大帝の剣」連載情報

週刊ファミ通　2011年9月1日号（通巻1185号）に、
夢枕獏の伝奇時代小説「大帝の剣」連載第210回「天魔地獄篇　幻章　無限の旅人　2（承前）」が掲載されています。

週刊ファミ通　1185

週刊ファミ通　通巻1185号
特集　モンハンの夏
発売日：2011年8月18日
発行所：エンターブレイン
特別定価：370円（本体352円）

タグ：: 週刊ファミ通; 夢枕獏; 大帝の剣; エンターブレイン

2011年08月18日16:55

カテゴリ: 夢枕獏　関連情報

Fishing Cafe 「楽園はここに在る」

「Fishing Cafe AUTUMN 2011」 VOL.39に夢枕獏の釣り現場を取材する
「楽園はここに在る」が掲載されています。
今回の釣り現場は北大東島編〔うふあがり島伝説の釣り〕です。

フィッシングカフェ2011秋号

フィッシングカフェ　第39号
2011年8月10日発行
発行元：株式会社シマノ
発売元：木楽舎
定価：571円＋税

タグ：: 夢枕獏; 釣り

2011年08月18日15:18

カテゴリ: 夢枕獏　写真日記

「ペルー紀行」第63回

　インカの取材で、博物館へ。

★★夢枕獏写真日記「ペルー紀行」は2010年に
　　会員制ＨＰ蓬莱宮で発表したものをブログ用に再編集したものです★★

タグ：: 夢枕獏; ペルー

suigyotei

2011年08月17日10:51

カテゴリ: 夢枕獏　関連情報

本日「検索 de ゴー　とっておきの世界遺産　新シリーズ第４弾！　冒険編」

本日（8月17日水曜日）19時30分から

NHK総合「検索 de ゴー　とっておきの世界遺産　新シリーズ第４弾！　冒険編」に、
夢枕獏がゲスト出演し「神々の山嶺」の舞台になる世界遺産サルガマータ周辺を紹介します。

番組名：検索 de ゴー　とっておきの世界遺産　新シリーズ第４弾！冒険編
司会：南原清隆・首藤奈知子（NHKアナウンサー）
ゲスト：夢枕獏・間寛平・優木まおみ（登場順）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夢枕獏事務所より

タグ：: 世界遺産; 夢枕獏; 間寛平; 南原清隆; NHK

2011年08月11日19:37

カテゴリ: 夢枕獏　新刊情報; 夢枕獏　関連情報

新刊の予定　8月　9月

夢枕獏「荒野に獣　慟哭す」上・下巻
トクマ・ノベルズ（徳間書店）より8月下旬発売予定。

夢枕獏「新・餓狼伝　巻ノ二　拳神皇帝編」双葉社より9月20日頃発売。

タグ：: 夢枕獏; 伊藤勢; 荒野に獣; 慟哭す; 徳間書店

2011年08月10日09:27

カテゴリ: SLOW BOAT TO CLOUD・<限定的JAZZ情報 >

シンプルの直球　　by yy

本の装丁。
この世の中で美しいものの一つ。
最近の本で印象に残る本は、堀江敏幸氏の本『正弦曲線』。これは本当に美しいデザイン。
薄いクリーム色の紙にライチの実がエンボスで描かれ、文字が銀箔押しされ、多様な何ものかが次元を超えて浮かび上がって来る。
外函と中身の本の異なる紙の質感まで、一つ一つが頬ずりするくらいに素敵なのだ。
シンプルの中からほのかに香りたつ色気がたまらなく好きだ。
そういえば、萩尾望都さんの著作『音楽の在りて』もシンプルでとても美しかったなあ。

2011_08_10-1

　光の加減で文字が浮き上がって見えますか？　

講談社から発売中の『大江戸釣客伝／夢枕獏著』
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/books/topics/oyedo/

表紙絵は松本大洋氏。

装丁デザインは、いつもCloud（レーベル）のデザインを手がけている菅渉宇氏。
今、全国の書店に並んでいますので、どうぞ手に取ってみてください。
拘ったデザインなのです。
例えば、表紙の紙をすべて取り除いたところにデザインされた釣り針は、主人公の津軽釆女（うねめという名だが彼は男だ）が著した『何羨録』に描かれた江戸時代の釣り針だったり。（そんなの誰も気づかないよなあ）
（『何羨録』は、世界最古の釣りの本と言われるアイザック・ウォルトンの著作『釣魚大全』とほとんど同じ時代に書かれた、日本の釣りの指南書）
デザインというのは、私たち読者には普段あまり伝わることはないのかもしれない。
けれど確実に何かが伝わって来る。見る人は見ている。

松本大洋氏によると、上巻は菩薩を意識し、下巻では仁王を意識して絵を描かれたそうです。
先日手塚治虫マンガ大賞を受賞されたばかりの松本氏。この描かれた表紙絵も素晴らしいです。

物語の内容も味わい深い。
江戸時代の釣りの世界を書いたものですが、赤穂浪士の討ち入り（討たれた吉良氏はこの本の主人公、津軽釆女の舅）が物語に絡んでいく様は、読んでいてなかなか切ないものがあります。
この物語に出て来る登場人物「朝湖」とは、元禄時代に、生類憐みの令で島送りになった絵師の「英一蝶」のことです。へええ、英一蝶さんも釣りをやってたんですね。

「釣り」はあまり興味ない方でも、もしかして、昔の東京湾へと舟で漕ぎ出す「江戸時代の釣り」にはまた違う何かを感じることができるかもしれません。
日本の釣り文化は奥が深いです。釣りの好きな獏先生だからこそ描ける世界です。

もし仮に、アイザック・ウォルトンがどうして『釣魚大全』を書くことになったかという史実を踏まえた物語があれば、私は読んでみたいなあ。イギリスではそんな本は書かれていないのだろうか。

表紙絵、装丁、内容。
渾身の力を込め、直球で、世に出された『大江戸釣客伝』です。

2011_08_10-2

　　これはCloud のアルバム『Plastic Moon』の中身。
　　シンプルの極み。
　　ホレボレするくらい美しい。　　

この『大江戸釣客伝』には海の魚しか登場しませんが、魚と言えば、川はまだまだ鮎の時期。
そろそろもう子持ちの鮎が出て来る頃なのでしょうか。
いやいやまだまだ。
先日、釣りキチ家人が四国のとある川から持ち帰ってきた鮎は、油がたっぷりと乗った最高の鮎でした。
焼いている時にもジュウジュウ音を立てて油がこぼれてくる。
何でもその時の川の様子で油が乗っているかどうかが変わって来るのだそうです。
そういえば川の大水が出た後、あまりいいものを食べていない時の鮎はどこかやはり顔がやつれているような・・

その、焼いた鮎にレモン汁を混ぜ込んだサワークリームを添えて、細かく切った葱をのせ食べてみました。
美味かった～。鮎は何と言ってもシンプルに塩焼きと蓼酢ですが、これは何年か前に某レストランで覚えた極上の食べ方。
きりりと冷やした白ワインがあなたの冷蔵庫（ワインセラーではだめ）にある時はぜひ。
ドイツのリースリングの辛口でもいいかなあ。
こんな美味しい料理を食べられる私。本当に幸せっ。（時々）釣りキチ家人に感謝する。
この、夏の食材はやはり天からの恵みそのもの。
シンプルの直球。

2011_08_10-3

　この葱を切ったのは誰だ！？　
　まさか天才シュフのあなたではないよね。
　大口切りすぎる、だろ。もっと美しく切りなさいね。

タグ：: 夢枕獏; 大江戸釣客伝; 松本大洋; 講談社

2011年08月09日15:25

カテゴリ: 夢枕獏　写真日記

ペルー紀行」第62回

　ここで、鼻水をすすりながら、『新・魔獣狩り』を書きましたよ。

タグ：

suigyotei

2011年08月08日15:02

カテゴリ: SLOW BOAT TO CLOUD・<限定的JAZZ情報 >

They Can't Take That Away From Me　 by yy

「They Can't Take That Away From Me」
「誰も奪えぬこの気持ち」とまるでオペラのアリアのような邦題が付けられたこの曲は、ジョージ・ガーシュインの曲。
４月に発売されたマグナス・ヨルトのアルバム『Gershwin.』に収められたこの曲は、ストリングスという甘い砂糖でくるまれた砂糖菓子のような曲に仕上がっています。

実は深い意味をも含むこの曲。
ものごとは一筋縄ではいかない、僕の芯（That）をだれも奪うことはできないからね、と言った意味のこめられた曲だそうです。
生物学者である福岡伸一氏は、このガーシュイン曲「They Can't Take That Away From Me」の「That」を「記憶」だと書いています。
それ（記憶）は必ずしも美しいものではなく、苦く、切ないものかもしれない。
それ（記憶）は私と共にあり、人はそれと和解したり折り合いをつけようとしたりする。それが大人になることなのかもと。

では、若いマグナス・ヨルトはどのような解釈をこの曲に加えたのか。
編曲を聴いてみるとわかりますが、なんとストレートな解釈か。
そこには熱い恋の想いもなく、かといって人生訓があるわけでなく、「ただ静かにここにおいておくからね、この言葉をね」といった感じです。
この曲にもしあなたが気づいたら、あなたの感覚で好きなようにどうぞ味わってみてくださいね、甘くて少し苦い人生のようなこの曲をね。
という風にもとれるマグナスのアレンジ。
ガーシュインはアメリカの時代を駆けていった記憶のシンプルな音符で、僕はそれをただ現代に表しただけ。
マグナス・ヨルトの潔いシンプルなものの見方が、ジャズという音楽のジャンルとして、見事に表されています。

いろいろな人がいろいろな解釈で演奏する。
これもガーシュイン曲のマジックです。
いろいろな人の、この「They Can't Take That Away From Me」の曲を聴き比べてみてください。なかなか面白いです。

2011_08_08-2

釘打ちされたドラえもんにキティちゃん、ピカチューまでも。ああ

そのマグナスは今、遠いデンマークの地で何をしているのでしょうか。チボリで楽団ピアニストとして仕事しているんでしょうか。
先月休暇でクロアチアに行ったとメールが来ました。若い人もお休みはちゃんと取るんですね。
ホリディ真っ盛りの欧州。ホリディに出ることがあの人たちの夏への通過儀礼。
いいなあ。今、デンマークの誰にメール出しても返って来ません。。。
お休みをもらえる人たちは別の世界の人。今、働いている人たちは皆私のお友達。なーんって。
ああ、私もとろけるくらいお休みが欲しい。

皆様もお休みを作って、どうぞ、たくさん思い出を作ってくださいね。
子供の時の夏の鮮やかな記憶は、一生、素敵な核として残るかもしれません。
昨夜、向かいのアパートの小さな住人がアパートの前でお母さんと花火をしていました。
素敵な光景。
花火やってもらえて良かったね。

2011_08_08-3

　感激するくらい真剣な目だ。

（今日やっと、別のデンマークのピアニストから返事が返って来ました。ジャズフェスのツアー中だとか。そーか、あたりまえだけど働いている人は働いてるんですね）

プロフィール

夢枕獏

作家、1951年1月1日、神奈川県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒。
1977年に作家デビュー。以後、『キマイラ』『サイコダイバー』『闇狩り師』『餓狼伝』『大帝の剣』『陰陽師』などのシリーズ作品を発表。 1989年『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞、1998年『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞を受賞。2011年『大江戸釣客伝』で泉鏡花文学賞と舟橋聖一文学賞を受賞。同作で2012年に吉川英治文学賞を受賞。
漫画化された作品では、『陰陽師』（漫画　岡野玲子）が第5回手塚治虫文化賞、『神々の山嶺』（漫画　谷口ジロー）が2001年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞をそれぞれ受賞。映画化された作品に『陰陽師』『陰陽師2』（東宝）、『大帝の剣』（東映）などがある。

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