2011年08月
週刊ファミ通 2011年9月8日号(通巻1186号)に、
夢枕獏の伝奇時代小説「大帝の剣」連載第211回「天魔地獄篇 幻章 無限の旅人 2(承前)」が掲載されています。

週刊ファミ通 通巻1186号
スクープ特大号
4号連続スクープ特集 Play Station Vita 独占情報
真かまいたちの夜 11人目の訪問者
表紙
イラストレーション監修:松下 進
イラストレーション下絵&構成:三浦健司
ペイントワーク:三浦健司
デザイン:松岡大右
発売日:2011年8月25日
発行所:エンターブレイン
特別定価:400円(本体381円)
夢枕獏の伝奇時代小説「大帝の剣」連載第211回「天魔地獄篇 幻章 無限の旅人 2(承前)」が掲載されています。

週刊ファミ通 通巻1186号
スクープ特大号
4号連続スクープ特集 Play Station Vita 独占情報
真かまいたちの夜 11人目の訪問者
表紙
イラストレーション監修:松下 進
イラストレーション下絵&構成:三浦健司
ペイントワーク:三浦健司
デザイン:松岡大右
発売日:2011年8月25日
発行所:エンターブレイン
特別定価:400円(本体381円)
夢枕獏×寺田克也のイラスト・ストーリイ「十五夜物語」は、
『SFマガジン』で連載中です。
同誌の2011年10月号には〈十章 古代文字は秘められた物語を語った〉が掲載されています。

『SFマガジン』2011年10月号
SFスタンダード100ガイド PART2
ミリタリーSF特集
表紙デザイン:ハヤカワ・デザイン
発行所:早川書房
定価:940円(本体895円)
『SFマガジン』で連載中です。
同誌の2011年10月号には〈十章 古代文字は秘められた物語を語った〉が掲載されています。

『SFマガジン』2011年10月号
SFスタンダード100ガイド PART2
ミリタリーSF特集
表紙デザイン:ハヤカワ・デザイン
発行所:早川書房
定価:940円(本体895円)
三島へ出かけてきました。
三島は私の住むところからは峠を越した向こう側にある街。
風の色も光の当たり方もどこかこことは違う場所。
行く前から「旅だ旅だ」とドキドキしていた私でした。
ペットボトルの冷たいお茶を買い込み、のどを潤し「旅行けばー」と勇んで乗り込んだ新幹線。
なのに、旅情に浸る間もなくあれよあれよと新幹線は三島駅へ。
旅どころか、隣の町へお邪魔する感じ。
誰だー!東海道線の鈍行列車を使わなかったのは!
鈍行列車の旅こそが小田原から三島への旅。左に相模湾の海岸線を見ながら一駅一駅を舐めるようにしていく旅こそが、旅の中の旅なのに。
B先生が直前まで必死の原稿書きをなさっていたために、新幹線を使い一番最速で(安易に)三島へ行くという、単なる仕事(のような旅)になってしまいました。

三島・佐野美術館の庭です。
三島に行ったのは今、佐野美術館で開催中の、イラストレーター飯野和好さんの原画展覧会を見に行くためです。
「ねぎぼうずのあさたろう見参!飯野和好の世界」と名打たれた企画展。
飯野さんの個展の中では、今までで一番大きな展覧会となる今回の原画展覧会です。
佐野美術館の学芸員の方が飯野さんの大ファンで、実現した今回の展覧会です。
その学芸員のNさんには今回お会いできませんでしたが、チラシを読ませていただいただけでもその愛情の深さが伝わってきました。そういうわけでとても楽しみな今回の個展でした。
やはり企画展は面白い。愛の伝わり方が半端ではありませんね。

会場で手に入れた飯野さんの本。
画材の選び方など、かなり読みごたえありました。
キャラクターの面白さでも飯野さんの作品は群を抜いています。
ねぎぼうずのあさたろうも好きですが、私は個人的にはふようどのふよこちゃん家族が好き。
腐葉土が主人公だ。一同ダサイぞ、どうだまいったかーっ。という私的には愛すべき最強のキャラクターたちです。
今回の展覧会で一番印象的だったのは、『わんぱくえほん』(1981年偕成社刊)の原画。
これは飯野さんが34歳の時の作品。絵本の原点ヨーロッパのマザーグースなどのファンタジーと出会った後に描かれた絵本。
これは実は飯野さんの絵に私が一番影響を受けていた30年以上前のもの。その頃に描かれた本当に懐かしい作品なのです。
この原画に触れることができて感激でした。
わら半紙に、ボールペン(ゼブラのだとか)、色鉛筆、マーカーで丁寧に描きこまれた作品。道端のナズナさえも愛おしい。
この後、絵本の仕事がそれほど来る訳でもなく飯野さんは近所の子供にメンコなどを作って売っていたそうです。その手作りメンコも展示されていました。メンコ・グリムやメンコ・マザーグースと名付けられた作品群。
私はこの時代に描かれた線の一つ一つがまるで飯野さんの心を表しているようで、食い入るように見てしまいました。
一人の作家の歩いた後。そこにいた時間。
飯野さんとお話すれば飯野さんはもちろん楽しくその時代を語ってくださいますが。
それだけではないですよね。想像して楽しむことができる、原画と向き合うということはそういうことですよね。
飯野和好氏。
ある時にはスーツ姿でブルースハーモニカを吹きブルースを唸り、また次の日には三度笠を抱え股旅姿。
次なる旅は、九州宮崎の木城町にある”えほんの郷”で、「飯野和好の世界展」(9月10日〜11月13日)だそうです。10月8,9日にはすっ飛び籠を作り、ライブも行われるとか。
宮崎県の真ん中にある木城町は、私も大好きな面白いところです。宮崎出身の私としてはその大好きな場所に飯野さんが通ってくださっているだけでも嬉しい。
楽しみです。

飯野画伯と獏巨匠
この二人が出会うと、何やらどうも怪しい。
会場を出て、三島女郎衆の待つ飯盛宿へ、ではなく名物の三島の鰻を食べてきました。
鰻も美味しかったですが、そこで出してもらったお酒のアテのお漬け物盛り合わせ、美味しかったなあ。三島は水のきれいな街で至る所に水が湧き出ています。
その土地の店に入り、その土地の食べ物を食べ、お酒を飲んだだけでなんだかとてもいい旅をしたような気分です。
仕事のような短い旅でしたが楽しい旅でした。
ねぎぼうずのあさたろう見参! 飯野和好の世界
平成23年7月16日(土)〜9月4日(日)
佐野美術館
http://www.sanobi.or.jp/tenrankai/2011/iino.html
三島は私の住むところからは峠を越した向こう側にある街。
風の色も光の当たり方もどこかこことは違う場所。
行く前から「旅だ旅だ」とドキドキしていた私でした。
ペットボトルの冷たいお茶を買い込み、のどを潤し「旅行けばー」と勇んで乗り込んだ新幹線。
なのに、旅情に浸る間もなくあれよあれよと新幹線は三島駅へ。
旅どころか、隣の町へお邪魔する感じ。
誰だー!東海道線の鈍行列車を使わなかったのは!
鈍行列車の旅こそが小田原から三島への旅。左に相模湾の海岸線を見ながら一駅一駅を舐めるようにしていく旅こそが、旅の中の旅なのに。
B先生が直前まで必死の原稿書きをなさっていたために、新幹線を使い一番最速で(安易に)三島へ行くという、単なる仕事(のような旅)になってしまいました。

三島・佐野美術館の庭です。
三島に行ったのは今、佐野美術館で開催中の、イラストレーター飯野和好さんの原画展覧会を見に行くためです。
「ねぎぼうずのあさたろう見参!飯野和好の世界」と名打たれた企画展。
飯野さんの個展の中では、今までで一番大きな展覧会となる今回の原画展覧会です。
佐野美術館の学芸員の方が飯野さんの大ファンで、実現した今回の展覧会です。
その学芸員のNさんには今回お会いできませんでしたが、チラシを読ませていただいただけでもその愛情の深さが伝わってきました。そういうわけでとても楽しみな今回の個展でした。
やはり企画展は面白い。愛の伝わり方が半端ではありませんね。

会場で手に入れた飯野さんの本。
画材の選び方など、かなり読みごたえありました。
キャラクターの面白さでも飯野さんの作品は群を抜いています。
ねぎぼうずのあさたろうも好きですが、私は個人的にはふようどのふよこちゃん家族が好き。
腐葉土が主人公だ。一同ダサイぞ、どうだまいったかーっ。という私的には愛すべき最強のキャラクターたちです。
今回の展覧会で一番印象的だったのは、『わんぱくえほん』(1981年偕成社刊)の原画。
これは飯野さんが34歳の時の作品。絵本の原点ヨーロッパのマザーグースなどのファンタジーと出会った後に描かれた絵本。
これは実は飯野さんの絵に私が一番影響を受けていた30年以上前のもの。その頃に描かれた本当に懐かしい作品なのです。
この原画に触れることができて感激でした。
わら半紙に、ボールペン(ゼブラのだとか)、色鉛筆、マーカーで丁寧に描きこまれた作品。道端のナズナさえも愛おしい。
この後、絵本の仕事がそれほど来る訳でもなく飯野さんは近所の子供にメンコなどを作って売っていたそうです。その手作りメンコも展示されていました。メンコ・グリムやメンコ・マザーグースと名付けられた作品群。
私はこの時代に描かれた線の一つ一つがまるで飯野さんの心を表しているようで、食い入るように見てしまいました。
一人の作家の歩いた後。そこにいた時間。
飯野さんとお話すれば飯野さんはもちろん楽しくその時代を語ってくださいますが。
それだけではないですよね。想像して楽しむことができる、原画と向き合うということはそういうことですよね。
飯野和好氏。
ある時にはスーツ姿でブルースハーモニカを吹きブルースを唸り、また次の日には三度笠を抱え股旅姿。
次なる旅は、九州宮崎の木城町にある”えほんの郷”で、「飯野和好の世界展」(9月10日〜11月13日)だそうです。10月8,9日にはすっ飛び籠を作り、ライブも行われるとか。
宮崎県の真ん中にある木城町は、私も大好きな面白いところです。宮崎出身の私としてはその大好きな場所に飯野さんが通ってくださっているだけでも嬉しい。
楽しみです。

飯野画伯と獏巨匠
この二人が出会うと、何やらどうも怪しい。
会場を出て、三島女郎衆の待つ飯盛宿へ、ではなく名物の三島の鰻を食べてきました。
鰻も美味しかったですが、そこで出してもらったお酒のアテのお漬け物盛り合わせ、美味しかったなあ。三島は水のきれいな街で至る所に水が湧き出ています。
その土地の店に入り、その土地の食べ物を食べ、お酒を飲んだだけでなんだかとてもいい旅をしたような気分です。
仕事のような短い旅でしたが楽しい旅でした。
ねぎぼうずのあさたろう見参! 飯野和好の世界
平成23年7月16日(土)〜9月4日(日)
佐野美術館
http://www.sanobi.or.jp/tenrankai/2011/iino.html
単行本『陰陽師 醍醐ノ巻』文藝春秋が好評発売中ですが、
『オール讀物』9月号には陰陽師シリーズ最新作「道満、酒を馳走(ちそう)されて死人(しびと)と添(そ)い寝する語(こと)」が掲載されています。

誌名:オール讀物 9月号
第145回 直木賞発表
恋と人情に浸る! 時代小説傑作選
表紙絵:蓬田やすひろ「白い月」
発行:文藝春秋
定価:1000円(本体952円)
『オール讀物』9月号には陰陽師シリーズ最新作「道満、酒を馳走(ちそう)されて死人(しびと)と添(そ)い寝する語(こと)」が掲載されています。

誌名:オール讀物 9月号
第145回 直木賞発表
恋と人情に浸る! 時代小説傑作選
表紙絵:蓬田やすひろ「白い月」
発行:文藝春秋
定価:1000円(本体952円)
『小説宝石』9月号に夢枕獏「獅子の門〈鬼神編〉」第一章 群狼の簱 第3回が掲載されています。

小説宝石 2011年9月号
特集 掌編恐怖小説の世界
表紙 写真:梅佳代・モデル:竹内美宥〈AKB48〉
2011年8月22日発売
定価:780円(税込み)

小説宝石 2011年9月号
特集 掌編恐怖小説の世界
表紙 写真:梅佳代・モデル:竹内美宥〈AKB48〉
2011年8月22日発売
定価:780円(税込み)
プロフィール
夢枕 獏
作家、1951年1月1日、神奈川県生まれ。 東海大学文学部日本文学科卒。
1977年に作家デビュー。 以後、『キマイラ』『サイコダイバー』『闇狩り師』『餓狼伝』『大帝の剣』『陰陽師』などのシリーズ作品を発表。 1989年『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞、1998年『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞を受賞。2011年『大江戸釣客伝』で泉鏡花文学賞と舟橋聖一文学賞を受賞。同作で2012年に吉川英治文学賞を受賞。
漫画化された作品では、『陰陽師』(漫画 岡野玲子)が第5回手塚治虫文化賞、『神々の山嶺』(漫画 谷口ジロー)が2001年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞をそれぞれ受賞。 映画化された作品に『陰陽師』『陰陽師2』(東宝)、『大帝の剣』(東映)などがある。
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Rhapsody

Can't Help It

Lujon

クリスチャン・ヴースト『アーバン・ヒム』

ニコライ・ヘス『エディテッド』

ピー・エス・アイ・ラブ・ユー

チャーリー・アンド・エドナ

Blue Interval

エクリブリウム・プラス

タンゴファイド

Bert Seager Trio 『OPEN BOOK』

キラ・シングス・ビリー・ホリデイ

ザ・シャイニング・オブ・シングス

フラクタル

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