昨年６月突然の旅立ちから、秋に奇跡の生還を果たした犬のワイクー婆さん。
とうとう本当に旅立って行きました。
２０年間、好きなように生きて来たワイクー婆さんでした。（大抵抗で出かけた年に一度の予防接種以外は）
関東地方が大雪のニュースで埋め尽くされた朝、眠るように彼女は逝ってしまいました。
彼女の旅立ちにきれいな色のラナンキュラスとアネモネを
そっとしのばせてあげた。
この何ヶ月間、実は大変な日々でした。
まず夜鳴き。それから徘徊。おもらし。
自分の好きなように生きて来た犬が自力で歩けなくなると一体何をしたらいいのだろう。
匂いを嗅いだりウロウロしたりする喜びがなくなると犬は一体何をしたらいいのだろう。
思うとおりに歩けない、食べられない、トイレができないと、怒って鳴き続けるしかない彼女であったのです。それも可愛くない、かなりドスの効いた声で。
コンリャーおんどりゃーわかっとるのかー、ウー、ゴン・ゴン・・・ゴン（ワンではない）
「怒ってる、怒ってる」って、皆でその声を真似してた悪い私たちです。ごめん。
夜中のドスの効いた鳴き声は近所迷惑にもなるし、眠れない。かといって「静かにしろー」と言っても聞きわけてくれるわけではありません。ワイクー婆さんは力の限りずーーーっと文句と怒りを繰り返しているだけでした。
毛布や布団を使い、音をできるだけ閉じこめ近所迷惑にならないようにするのが精一杯。そういうわけでなかなか留守もできません。
犬の介護のために仕事を辞めた人がいるらしくて、信じられなかったけど今となっては何だかわかるような気が・・・。
「犬の介護」ってこんなことなんだということを改めて考えさせられました。
でも。
さすがに足が立たなくなると、もう私しか頼る人はいないのです。
触れる私の手に気づき、クンクン鳴いて甘える様を目の前にすると私はもうメロメロ。
「よしよし私がだっこしてご飯食べさせてあげるからね。んもう、水も飲めないのお？仕方ないなあ、大丈夫、私がスープ作ってあげるからねっ」
犬は日に日に身体は衰えていっている訳なのですが、私と犬の距離は反比例にぐんぐん近くなって行くのです。
ふらふらと突然に歩いてみせたり、一日中寝たままの日があったりと、行ったり来たりを繰り返していました。
旺盛にガツガツ食べるし、もしかしてこのままずーっと生き続けるんじゃ・・・後２、３ヶ月は大丈夫だよねと思っていた矢先でした。
いつもは吠えてドスの効いた「起きたぞ」コールがあるのに、静か。
見ればスースー寝息は立てているしまあ大丈夫かなと思っていたいつもの朝でした。
耳が変だぞ。だれかにいたずらされたのだな。
誰だ、うちの猫にこんなことをするのはー。
あまりにかっこ悪くてかわいそうで１、２枚しか使わなかった犬用オムツ。
お漏らし対策に抜群の効果だった優れものペットシーツLLLサイズ。
ペディグリーのご飯。
寒さと痩せ対策、つり上げ歩行のお散歩用にと、いらなくなった娘のカーディガンから作った毛糸のチョッキ。
いつも敷いていたお気に入り（わたしが気に入ってただけ）ラルフローレンのチェックの毛布。
変人（犬）ならではの２０年分のたくさんの愉快な思い出・・・。
多くのものを残して、愛しのワイクーは逝ってしまいました。
お世話になった方々、声をかけて下さった方々、本当にありがとうございました。
Silly Love Songsが今もどこからか聴こえてきそう。
私はもう一度だけレコードに針を落とし。
そして、さよなら。
いい子だったね。変わってたけど。
落ち葉の中で昼寝中の、在りし日のワイクー。
放牧だといって抱っこして私は毎日連れ出した。
床ずれ防止にちょうどいいクッションの落ち葉。
陽と土の匂いの中で暖かな日は一日中寝てました。
とうとう本当に旅立って行きました。
２０年間、好きなように生きて来たワイクー婆さんでした。（大抵抗で出かけた年に一度の予防接種以外は）
関東地方が大雪のニュースで埋め尽くされた朝、眠るように彼女は逝ってしまいました。
彼女の旅立ちにきれいな色のラナンキュラスとアネモネを
そっとしのばせてあげた。
この何ヶ月間、実は大変な日々でした。
まず夜鳴き。それから徘徊。おもらし。
自分の好きなように生きて来た犬が自力で歩けなくなると一体何をしたらいいのだろう。
匂いを嗅いだりウロウロしたりする喜びがなくなると犬は一体何をしたらいいのだろう。
思うとおりに歩けない、食べられない、トイレができないと、怒って鳴き続けるしかない彼女であったのです。それも可愛くない、かなりドスの効いた声で。
コンリャーおんどりゃーわかっとるのかー、ウー、ゴン・ゴン・・・ゴン（ワンではない）
「怒ってる、怒ってる」って、皆でその声を真似してた悪い私たちです。ごめん。
夜中のドスの効いた鳴き声は近所迷惑にもなるし、眠れない。かといって「静かにしろー」と言っても聞きわけてくれるわけではありません。ワイクー婆さんは力の限りずーーーっと文句と怒りを繰り返しているだけでした。
毛布や布団を使い、音をできるだけ閉じこめ近所迷惑にならないようにするのが精一杯。そういうわけでなかなか留守もできません。
犬の介護のために仕事を辞めた人がいるらしくて、信じられなかったけど今となっては何だかわかるような気が・・・。
「犬の介護」ってこんなことなんだということを改めて考えさせられました。
でも。
さすがに足が立たなくなると、もう私しか頼る人はいないのです。
触れる私の手に気づき、クンクン鳴いて甘える様を目の前にすると私はもうメロメロ。
「よしよし私がだっこしてご飯食べさせてあげるからね。んもう、水も飲めないのお？仕方ないなあ、大丈夫、私がスープ作ってあげるからねっ」
犬は日に日に身体は衰えていっている訳なのですが、私と犬の距離は反比例にぐんぐん近くなって行くのです。
ふらふらと突然に歩いてみせたり、一日中寝たままの日があったりと、行ったり来たりを繰り返していました。
旺盛にガツガツ食べるし、もしかしてこのままずーっと生き続けるんじゃ・・・後２、３ヶ月は大丈夫だよねと思っていた矢先でした。
いつもは吠えてドスの効いた「起きたぞ」コールがあるのに、静か。
見ればスースー寝息は立てているしまあ大丈夫かなと思っていたいつもの朝でした。
耳が変だぞ。だれかにいたずらされたのだな。
誰だ、うちの猫にこんなことをするのはー。
あまりにかっこ悪くてかわいそうで１、２枚しか使わなかった犬用オムツ。
お漏らし対策に抜群の効果だった優れものペットシーツLLLサイズ。
ペディグリーのご飯。
寒さと痩せ対策、つり上げ歩行のお散歩用にと、いらなくなった娘のカーディガンから作った毛糸のチョッキ。
いつも敷いていたお気に入り（わたしが気に入ってただけ）ラルフローレンのチェックの毛布。
変人（犬）ならではの２０年分のたくさんの愉快な思い出・・・。
多くのものを残して、愛しのワイクーは逝ってしまいました。
お世話になった方々、声をかけて下さった方々、本当にありがとうございました。
Silly Love Songsが今もどこからか聴こえてきそう。
私はもう一度だけレコードに針を落とし。
そして、さよなら。
いい子だったね。変わってたけど。
落ち葉の中で昼寝中の、在りし日のワイクー。
放牧だといって抱っこして私は毎日連れ出した。
床ずれ防止にちょうどいいクッションの落ち葉。
陽と土の匂いの中で暖かな日は一日中寝てました。
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