夢枕獏公式Blog「酔魚亭」 : 瀧夜叉姫　陰陽師絵草子　第二巻

カバーデザイン：ナルティス（原口恵理＋井上愛理）／装画：伊藤勢

平安時代のレジェンド武人、参戦。俵藤太VS.大百足！
夢枕獏「陰陽師」を圧倒的筆致で描く骨太コミカライズ第二巻が発売！

著者：原作　夢枕獏・漫画　伊藤勢
書名：瀧夜叉姫　陰陽師絵草子　第二巻
初出：COMIC Hu 2020年11月4日～2021年6月19日配信分

発行所：株式会社 KADOKAWA
発行日：2021年8月4日
ISBN978-4-04-680416-7
定価：本体980円（税別）

　実はKADOKAWAで『陰陽師　瀧夜叉姫』を漫画化していただいているのだが、これがなんだか凄いことになっているのである。描いているのは、何度も一緒に仕事をしている漫画家の伊藤勢さん。タイトルは『瀧夜叉姫　陰陽師絵草子』。もう一巻出ていて、二巻目が本書『陰陽師　水龍ノ巻』と同時発売。
　絵がいいんだねえ。一巻目、俵藤太が勢多の大橋で大蛇と出会うシーン、この絵を見てごらんなせえ。溜め息が出るよ。こうでなくちゃいけません。
　画力というか、絵の持つ力の凄まじい。
　ぼくの『陰陽師』をきちんと踏襲しながら、さらに向こうの地平まで運ぼうとしている。
　これまでの陰陽師とは違う風景が見える場所まで、ぼくをさらってゆく。でも『陰陽師』をはずさない。コラボってのは。まさにこうでなくちゃあいけません。
　　　　　　　　　　　　　　（夢枕獏『陰陽師　水龍ノ巻あとがき」より）

夢枕獏

作家、1951年1月1日、神奈川県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒。
1977年に作家デビュー。以後、『キマイラ』『サイコダイバー』『闇狩り師』『餓狼伝』『大帝の剣』『陰陽師』などのシリーズ作品を発表。 1989年『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞、1998年『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞を受賞。2011年『大江戸釣客伝』で泉鏡花文学賞と舟橋聖一文学賞を受賞。同作で2012年に吉川英治文学賞を受賞。
漫画化された作品では、『陰陽師』（漫画　岡野玲子）が第5回手塚治虫文化賞、『神々の山嶺』（漫画　谷口ジロー）が2001年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞をそれぞれ受賞。映画化された作品に『陰陽師』『陰陽師2』（東宝）、『大帝の剣』（東映）などがある。

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瀧夜叉姫 陰陽師絵草子 第二巻

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