2011_12.19-1

水銀柱は下がり
僕はベッドから起き上がる
気を取り戻して頭を上げなければ
彼女は去ってしまったようだ
どうやら僕はここから立ち去れないでいて
風の中の冬の猟犬たちの吠え聲をずっと聞いている
一日中歩き続ける
コートの襟を立て連れ合いを探す
涙を乾かさなくては
彼女は去ってしまったようだ
あまりにも早く僕を置いて
僕は12月のように暗く
月の男のように冷たい

Sting ”The Hounds Of Winter” より

2011_12.19-2

 早朝の琵琶湖、竹生島と一艘の舟

彦根での舟橋聖一賞受賞式、角川書店紀伊國屋でのイベント、SWAの解散落語会、息つく間もなく始まった12月があっというまに過ぎて行こうとしています。
年賀状も印刷が終わったのにまだ何も手を付けることもできません。
でも、いったいどれほど忙しいというのか。

7日にはCloudの新譜『FRACTAL』が発売。アシモフの小説からインスピレーションを得たという北欧のバンドPeople Are Machinesの新譜です。
実は、私はこの中で文字の大変な打ち間違いをしてしまっていました。
関係者の方々、本当に申し訳ありません。
前にも同じような文字の間違いをして、二度と間違いを繰り返さないように校正をきちんと行っているつもりでしたが、思い込みの呪縛から逃れることはできませんでした。
よく考えたら出版社はそこのところさすがにきちんとしています。ああああ。
レーベルではよく起こる間違いだとか。
でもそんなことはなんの言い訳にもなりません。
忙しかったということは何の理由にもなりません。
言い訳はなしです。


今、真夜中の空に浮かんでいるのは船の形をした月。
空に浮かぶ雲の間から月の船がそろりそろりと浮かび上がってくる光景は幻想的です。天空で再生を繰り返す月はほれぼれと本当に美しいなあ。
この月が三日月になる12月22日。
この日を過ぎると、夜は朝へと向かい始めます。
長かった夜はその日を境に少しずつ短くなっていきます。
再生を繰り返す一年のその境目にある日。
アイルランドのニューグレンジの一番奥まで日の光の届く日です。
今年は、12月22日を境に生まれ変わるつもりでがんばろ。
え?待ち過ぎだろって?
そう、今日から、今からがんばるのだ、です。
言い訳はなしなのだ。


2011_12.19-3

 猫も人も冬の灯りに集まる


2009年イギリスのニューキャッスル近くのダラム大聖堂でのライブ。
ダラム大聖堂で初めて行われた宗教行事以外のコンサートだそうです。
スティングが大好きな冬に捧げた、幻想的なアルバム『ウィンターズ・ナイト』を記念しての一夜限りのライブで、雰囲気も演奏も観客も驚く程静かです。
中でもこのライブの「The Hounds Of Winter」は最高。
録音も素晴らしい。
一番の問題である大聖堂の残響音をこれほどうまく処理できるなんて。
各楽器にDPA4099単一指向性マイクを使ったそうですが、これもYouTubeで見ることができます。
http://www.youtube.com/watch?v=_nHKPt4DJEw

「The Hounds Of Winter」
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=F1STeIyWih4

慌ただしい12月ですが。
忙しいあなたに、この歌とライブ映像を。
どうぞ素敵な冬をお迎えください。