
「作品世界を成り立たせている要素の一つひとつを読者が自分で発見すべきだと思うからだ。予備知識は少なければ少ないほどよい作品なのである」(柴田元幸)
これは読み終えたばかりの小説の最後に書いてあった解説。
読者の迷いを切り落としたようなこの解説。
これでいいのだ。
小説の内容の「不可解」に惑わされてしまう時、解説という灯りが足下を照らしてくれる。
すぐれた解説は、灯りとなり作品の内容を幾重にも深く照らしてくれるのだ。
音楽という深い森に迷う時、あなたはどんな灯りに出会うのだろうか。
昨日届けられた一枚の葉書に「『Gershwin.』を最近になって聴きました」と書いてあって少し驚きました。
『Gershwin.』はCloudから4月に出したマグナス・ヨルト・トリオのアルバム。今、またこれを聴いてくださっている方がいるのだと思うと本当に感謝感謝です。
『Gershwin.』は思えば3月の大震災の後で全く市場が冷え込む中でのリリースでした。
ウィズストリングスというジャズが果たして日本でどれだけ売れるのだろう。これを売るのは本当に難しい。でももうやるしかない。迷っていた私に大村幸則氏が「解説」という灯りを照らしてくださいました。ウダウダと大きな迷いの中にあった私ですが、この大村さんの解説が大きな灯りとなりました。
そういう理由からだけではないのですが、10月5日に出す『crescent』の解説も大村幸則氏にお願いしました。
ピーター・ローゼンダールという不可解な匂いのするピアニストを解説していただくことはなかなか大変だったのではと思います。
Cloudから出す音楽はやはりどこか変わっている・・また彼のことを「摩訶不思議」と切り込んでメディアに紹介してしまった私もいけないのですが・・。
タワーレコードのイントキシケート誌次号にもピーター・ローゼンダールのインタビュー記事解説が掲載される予定です。
こちらは、タワーレコードの馬場雅之氏解説。
切り込みのなかなか難しいピーター・ローゼンダール。馬場さんの解説もそう来るのかという解説、おもしろくてなかなか魅力的。
(というか、添えられたピーターの写真がまたかなり変わっています。これは私が提供した写真。ああ、どうして私はこんなプロデュースしかできないのだろう・・・と一応自分の変なところを反省しています)
10月中旬にはこのイントキシケート誌はいろいろな場所で配布されます。こちらもぜひどうぞご覧くださいませ。
ピーター・ローゼンダール・トリオ新作『クレセント』日本発リリース
10月5日発売です。銀座山野楽器本店3Fジャズ他、日本全国で発売されます。

思い切り魅惑の赤を使ったCDレーベル、本当に美しいです。

秋、コペンハーゲンのホテルで。
イルムスのサンドイッチを食べながら買ってきたばかりのCDを聴いたりして部屋で過ごしていました・・秋は暗くなるのが早いので用事がない限り部屋に籠ってしまう・・それもかなりホテルの部屋は暗い・・海外のアルバムは解説なしということが多くて、余計な迷いもシンプルにきっぱり切り捨てられるのです。ただひたすら音楽を聴くのみ。



























