2011_05-09-1

 コペンハーゲンの美術館で。

コペンハーゲンでのレコーディングを無事に終え日本に戻って来ました。
向こうでは驚異的な早起きをして喜んでいたのもつかの間、日本に帰るとまたいつも通りのペースに戻ってしまいました。
コペンハーゲンでのレコーディングでは、素晴らしい音源を手に入れることができました。が、このリリース(発売)まではまた長い果てしない道のりが待っているのです。
ああまたこの苦しみが始まるのかという感じです。獏先生の仕事を支えながらの2足のワラジ。勤まるのでしょうか。
何もないところから何かを作ることの難しさ。いつもながら製造業の人の産みの苦しみを想像しています。
この音源を生かすのも殺すのも私次第なのだと思った時に、胸が痛くなるような神聖な引き締まった気持ちになるのです。
でも多分他のレーベルはこんなに苦労していないと思います。
(他の方達はプロフェッショナルにサクサクとこなしています。念のため)

2011_05-09-2

 今回のレコーディングではめでたくフェンダーローズを使いました!


待ちに待った5月。一番美しい季節。
庭に今年もたわわに咲いた白藤の鐘を揺らす、夢のような気持ちのいい風が吹いています。屋根まで届く白薔薇は、固い茎に閉じこめられていた一年のストーリーをいっせいに語り始めました。
桜桃はつややかでやわらかな光を放ち、鳥を魅了。
庭に咲いたブルーベル、ジャーマンアイリスも薄いブルーのドレスを纏いました。
こんなに着飾って、私の庭はもう多分いつ恋におちても大丈夫です。

日本は今も災禍の中。
この素晴らしい5月の中にあっても思い出してしまう。
福島原発で働く人たちのこと。津波で破壊された町に今もたたずむ人のこと。心はもう3月11日前にはもどれないのだと気づきます。
昨日、原発反対のデモが音楽と共に渋谷で開催されたそうです。
素晴らしいことです。何らかの意思表示をするということ。
原発に反対できる芯を持った強い政党は今日本にあるのでしょうか。
ないですね。
すでに作られてしまった数多くの原発をどうするかという大問題を抱え、3月11日を起点に私たちは動いていくのだと思います。
今まで気づかなかった物事に気づき、自分の頭で考え、自分の感覚を信じ、若いひとたちもいい方向へと向かうのだと信じています。

2011_05-09-3

 ロンドンのチューブ。恐ろしい程に長いエスカレーター。
   真剣に乗るとめまいがするのだ。 (Green Park駅で)  


私は、6月2日からはじまるツアー、またまたデンマークから来日するマグナスのツアーに向けて動き始めました。アナウンスをせねば誰もお客さんはいらっしゃいません。
特に今年は震災の後で集客も難しい大変な中でのツアーです。
ですが、かの地からは続々と「日本に行きたい!」表明が。
来るものは拒まず。
というわけで今年は大所帯ツアーになりそうです。
みんな、日本の原発事故による放射能とか余震とか怖くないのかーっ!?
そんなに日本が好きなのかーっ。
節電で薄暗い日本。冷房だって効いていない、エスカレーターやエレベーターだってあちこちで止まってるし。来た後で、帰りたいと言ってもしりませんからね。

今年のツアーは、大所帯を率いる単なる老兵添乗員の私です。
「添乗員の持つ旗を用意したら?」とか言わないでくださいね。

すべてのライブハウス、もう予約は始まっています。ライブハウスによってはいい席が限られたところもあります。ぜひお早めの予約を。ライブ情報はこちらへ
http://slowboattocloud.blogspot.com/
この一年に一度の(他では絶対に聴けない)ライブへお越し下さい。