琵琶湖に行って来ました。
鶏足寺(けいそくじ)へ。
今は廃寺となったお寺の参道の紅葉です。
鶏足寺は、琵琶湖の湖北、有名な国宝十一面観音の安置してある渡岸寺より3キロ程北に行った山の中腹にある無人のお寺。
この鶏足寺のある山は己高山(こだかみやま)といって奈良時代から山岳仏教の聖地だったところです。
伊吹山、霊仙山、比叡山と琵琶湖をとりまく山のそれぞれに古い歴史があり、その山の歴史を調べている間にどこかでつながっていく過程は本当に面白く、私が琵琶湖に惹かれる原因もそういうことにあるのですが。
大陸の文化が日本海から入り、湖を渡り、奈良へと向かった地。
中山道と東海道、北国道。文化も人も行き交った地。
今は無住となった鶏足寺ですが、その歴史を紐解くだけでも本当に数多くのことが見えて来るのです。
鶏の足のお寺。それにしてもなぜそんな名前なのか…。


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12月に入ってからの湖北は今回が初めてでした。
前回訪れた時は11月初め。まだ紅葉には早く次回はぜひ紅葉の時季にと思っていました。
その紅葉の参道ですが、いつ行っても村の人が手入れされています。
近くにある石道寺もそうなのですが、おじゃまさせていただくという感じに近いです。
週末でしたが、雨の上がったばかりの夕刻の参道は訪れる人もまばらで、古い石垣と苔の緑と紅葉、雨のしずくが球面の光を映し、それは美しかったです。


湖北にある余呉湖にも足を伸ばしてきました。
琵琶湖から見れば賤ヶ岳の向こう側にある小さな湖です。
昔は外来種のいなかった余呉湖らしいのです。ですが、今は例によって例のごとく。
小学生の男の子が網を持って流れ込みで楽しそうに何かを取っていたので「何を取ってるの?」と聞いたら、見せてくれた小魚は、ブルーギルでした。
バケツに一杯のブルーギルを見てしまいました。



今回は初めての釣りを兼ねた琵琶湖行き。
小さな釣り竿を持っての琵琶湖産の魚を釣るための同居人の釣り旅です。
少しでしたが同居人曰く最高の釣りができたそうです。
何でも、年を取ったら(今でも十分なお年ですが)一日中日だまりでタナゴ釣りをしていたいのだとか。
絵に描いたような「じいさん」ですなっ。
今回は爪楊枝を浮きの代わりにして、持っていた最中の皮をエサの代わりにして釣ってきました。

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(どんべ最中。どんべとはどんな意味なのですか? )


釣るなら本当は私は琵琶湖のモロコの方がいいですが・・・。
琵琶湖では今はほとんど釣れなくなったといわれるホンモロコ。
以前に京都で、炭火で焼いたホンモロコを食べてから目からウロコのモロコです。
小さな竿で湖に釣り糸を垂れ、釣り上げたらそれを焼いて食べる、そして日本酒をちびりと。
昔の琵琶湖の素晴らしさは九州育ちの私にはよくわかりません。
ですが昔の琵琶湖の話を読むたびに心が震えます。
琵琶湖畔の村に置いたままになっている古い小舟を見るたびに胸が熱くなります。
琵琶湖に浮かぶ沖島に行った時もその島には漁港があって、その不思議な光景に海の漁港しか知らなかった私はたいそうときめきました。
沖島の鮒鮨はとても美味しい逸品でした。
大切に家に持って帰りちびりちびりと日本酒でいただきました。
今回は鮒鮨は手に入りませんでしたが、その代わり長浜でパンを買って来ました。
とても美味しい、クルミの入った「いしがまパン」です。このお店も、思えば不思議なお店です。
観光客がひきあげた夕方の長浜の淋しいアーケード街。
そこで買ったパンをかじりながら、家でワインを一人飲みつつ琵琶湖に来る冬を思っている私なのでした。

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