晩秋の庭仕事。
一日中庭にいて音楽を聴きながら、草を刈ったり、土を掘り起こしたり。
また音楽のことを考えたりして、1日はあっというまに過ぎていきます。
でもこの季節、大切な休日をそうやって迎える夕暮れの時間がとても好きなのです。
昔は庭の落ち葉で焼き芋作ってましたが、この街でも焚火禁止の御触れがでて、それも許されぬことになりました。

秋の庭のあちこちに張り巡らされた蜘蛛の糸。
私が間違って触れようもんなら、蜘蛛の親子は楽譜の上をあわてて歩く音符のようで、それがまたおかしい。
八重むぐらという名前の草を知っていますか?侘しい庭といえばぺんぺん草に八重むぐら。
私の(荒れ果てているけれどそれなりに楽しい)庭には、ぜったい八重むぐらを生やしてなるものかと思っていたはずでした。
ですが、今年もしっかり生えていました。
(ああ、それにしてもいったいどれだけ雑草の多い庭なんだろ)
庭をとぼとぼと歩く犬のワイクーの身体に何本もピッチリとくっついた小人の鉄のクサビ。
八重むぐらの種子です。
これはかなりしっかりくっついていて、ゴワゴワでフワフワでの年老いたワイクーの毛についた種子はなかなかとれません。
私の庭だけでなく、この時期になると一斉にくっつき種子が、草地を歩けばお土産に付いて来ます。
この雑草にして、この子あり。
たくましいなあ、本当に。
この種子たちをあちこち身体につけて、運び屋をやらされているとは知らずに歩いている犬をみると、なぜかとても愛おしくなってしまうのでした、私。
八重むぐらの歌を一つ。
八重むぐらしげれる宿のさびしきに人こそ見えね秋は来にけり 恵慶法師
八重むぐらと言えば、この歌。
ここで歌われている八重むぐらとは実は幾重にも覆いかぶさったムグラのこと。ムグラは、どうやら刺草(イラクサ)科のカナムグラらしく、あっというまに蔓延ってしまう恐ろしい蔓なのでした。
我が庭にも蔓科の植物がいっぱいあります。
気を許せばあっというまに繁殖合戦が始まるのでした。
そういうわけで、蔓科の植物をざっと探してみました。
薮枯、屁糞葛、野葡萄、琉球朝顔、藤、仙人草、蔦、茉莉花、猿採茨、浪花茨、忍冬。蔓日々草。烏瓜。
グランドカバー蔦(正式名称不明)
蔓科の植物は恐ろしいです。
取っても取ってもどこからか出て来ます。
放っておけば、あっという間に家を飲み込んでしまうかも。
南の地方を歩いているとあちこちで、住む人のなくなった家が植物に飲み込まれているのをよく目にします。
昔は蔦のからまるチャペルも素敵だと思っていたけれど。
おそろしやー、おそろしやー。

向こうに見えるのは、今にも壊れそうな小屋。
風情ある風景だけれど、わざとではなく単に私のメンテナンスの問題です。
そういえば、いつだったか、うちの二階の部屋にサイディングの隙間からいつのまにかツルバラが入って来て、部屋の空中にひょろりと枝を伸ばし葉を茂らしていました。
カワイイを通り越して、これはおそろしー。
でもやはりかわいくてしばらくそのままにしておきましたが、あまりに茂りはじめて・・・、とうとうバラの棘が猫を襲い始めて・・・私は、うちの猫を守るためにバラを切ってしまいました〜。
でも、あのバラに棘がなければそのままにしていたかも。
そうなっていたら私の家は今頃どうなっていたでしょうか。おそろしやー、おそろしやー。

前に住んでた家から持って来た、
30年くらい咲き続けているバラ。
名前はわかりません。
昨日は、Cloudのアルバム完成の打ち上げ会を極少数のメンバーでやってきました。
まさかデンマークから皆を呼ぶ訳にもいかず、東京での、少しさびしくそして未来へ向かう楽しい老若男女の会になりました。
人というのは、同じ場所には居続けたがらないものなのかもしれません。
常に歩き続けたい。
その中でどのように自分の芯をしっかりと携えて歩くのか、それが試される旅のようなものです、人生って。
一日中庭にいて音楽を聴きながら、草を刈ったり、土を掘り起こしたり。
また音楽のことを考えたりして、1日はあっというまに過ぎていきます。
でもこの季節、大切な休日をそうやって迎える夕暮れの時間がとても好きなのです。
昔は庭の落ち葉で焼き芋作ってましたが、この街でも焚火禁止の御触れがでて、それも許されぬことになりました。

秋の庭のあちこちに張り巡らされた蜘蛛の糸。
私が間違って触れようもんなら、蜘蛛の親子は楽譜の上をあわてて歩く音符のようで、それがまたおかしい。
八重むぐらという名前の草を知っていますか?侘しい庭といえばぺんぺん草に八重むぐら。
私の(荒れ果てているけれどそれなりに楽しい)庭には、ぜったい八重むぐらを生やしてなるものかと思っていたはずでした。
ですが、今年もしっかり生えていました。
(ああ、それにしてもいったいどれだけ雑草の多い庭なんだろ)
庭をとぼとぼと歩く犬のワイクーの身体に何本もピッチリとくっついた小人の鉄のクサビ。
八重むぐらの種子です。
これはかなりしっかりくっついていて、ゴワゴワでフワフワでの年老いたワイクーの毛についた種子はなかなかとれません。
私の庭だけでなく、この時期になると一斉にくっつき種子が、草地を歩けばお土産に付いて来ます。
この雑草にして、この子あり。
たくましいなあ、本当に。
この種子たちをあちこち身体につけて、運び屋をやらされているとは知らずに歩いている犬をみると、なぜかとても愛おしくなってしまうのでした、私。
八重むぐらの歌を一つ。
八重むぐらしげれる宿のさびしきに人こそ見えね秋は来にけり 恵慶法師
八重むぐらと言えば、この歌。
ここで歌われている八重むぐらとは実は幾重にも覆いかぶさったムグラのこと。ムグラは、どうやら刺草(イラクサ)科のカナムグラらしく、あっというまに蔓延ってしまう恐ろしい蔓なのでした。
我が庭にも蔓科の植物がいっぱいあります。
気を許せばあっというまに繁殖合戦が始まるのでした。
そういうわけで、蔓科の植物をざっと探してみました。
薮枯、屁糞葛、野葡萄、琉球朝顔、藤、仙人草、蔦、茉莉花、猿採茨、浪花茨、忍冬。蔓日々草。烏瓜。
グランドカバー蔦(正式名称不明)
蔓科の植物は恐ろしいです。
取っても取ってもどこからか出て来ます。
放っておけば、あっという間に家を飲み込んでしまうかも。
南の地方を歩いているとあちこちで、住む人のなくなった家が植物に飲み込まれているのをよく目にします。
昔は蔦のからまるチャペルも素敵だと思っていたけれど。
おそろしやー、おそろしやー。

向こうに見えるのは、今にも壊れそうな小屋。
風情ある風景だけれど、わざとではなく単に私のメンテナンスの問題です。
そういえば、いつだったか、うちの二階の部屋にサイディングの隙間からいつのまにかツルバラが入って来て、部屋の空中にひょろりと枝を伸ばし葉を茂らしていました。
カワイイを通り越して、これはおそろしー。
でもやはりかわいくてしばらくそのままにしておきましたが、あまりに茂りはじめて・・・、とうとうバラの棘が猫を襲い始めて・・・私は、うちの猫を守るためにバラを切ってしまいました〜。
でも、あのバラに棘がなければそのままにしていたかも。
そうなっていたら私の家は今頃どうなっていたでしょうか。おそろしやー、おそろしやー。

前に住んでた家から持って来た、
30年くらい咲き続けているバラ。
名前はわかりません。
昨日は、Cloudのアルバム完成の打ち上げ会を極少数のメンバーでやってきました。
まさかデンマークから皆を呼ぶ訳にもいかず、東京での、少しさびしくそして未来へ向かう楽しい老若男女の会になりました。
人というのは、同じ場所には居続けたがらないものなのかもしれません。
常に歩き続けたい。
その中でどのように自分の芯をしっかりと携えて歩くのか、それが試される旅のようなものです、人生って。
シャキシャキの歯ごたえが良いです。
もってのほかという山形の品種は、美味しいから嫁に食わせるのは「もってのほか」と言う説と菊のご紋を食べるなんて「もってのほか」説があるらしいです。