2010_09_16-1

京都で
 
「Plastic Moon」のライナーノーツを書いてくださったSF作家の堀晃さんが、このアルバムのマスタリング音源(コパンハーゲンで録音して来たもの)を聴いて、「これは秋のCDですね」とおっしゃって下さいました。

楽器の音が、澄んだ空気の中で響き合うのが秋。

昨夜は上弦の月。
昨夜の月は次第に満ちていき、22日が満月だそうです。
涼やかな心に月が語りかけてくる秋の到来です。
風をうけ風車の羽がまわり始めるように、涼しい風にようやく心の羽が動き出し始めた気分です。

今朝の、雨にぬれた草むらに鳴く虫の声にも心を動かされ、遠くの電車の湿気を帯びた車輪の音に心を動かされ、音をめぐる秋も静かに始まりました。

秋はやはり私には弦の音です。
今の季節の言葉で言えば、瑠璃虎の尾の先にとまった揚羽蝶のわずかな羽ばたきのような、細やかな弦の音。

そして何と言っても心に響くウッドベースの深い弦の音。
11月3日に発売される「Plastic Moon」の中の若いベーシストPetter Eldhの弾く弦の音は素晴らしいです。
ジャズ的には彼の音は「強靭な音でドライブする」というような言葉で説明されたりするのかもしれませんが・・・
エンジニアのBjarne Hansenは、彼のベースの音をとても美しく強く入れてくれました。

2010_09_16-2

コペンハーゲンの街。楽器を運ぶために借りたタクシーの中から。