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 初夏の新幹線の窓には、小さなバドワを。


泡の出る飲み物といえば、ビール、それにシャンパン。
それからサイダー、炭酸水、発砲水。
ウィルキンソンの辛口ジンジャーエール。
そして、泡盛。
あ、これは少し違うか。

夏は何と言っても、泡。
昔作った、薄い水色の泡のいっぱい詰まったサイダーかん(サイダーを注いで固めた寒天)なんか、今だに忘れられない夏のデザートです。


柳家小三治さんが、落語協会の会長になりました。

「私は会長である以前に一人の噺家。高座の上の演芸者です。会長のことより、今晩の噺をどうするか、という方がずっと大きな問題なんだ」

これは、会長就任の記者会見での小三治さんの発言。
今までのらりくらりと質問をかわしていた口調が突如、変化(読売新聞より)しての、この発言だそうです。
うーむ、いいですねー。
この気持ちよさが、小三治さんです。
新しい会長、小三治さんは、今までとは違い、協会には功労賞のような役員をおかず芸の向上のための実動部隊をおくのだそうです。


落語ブームとずっと言われ続けて何年たったのでしょうか。
落語人気は定着したのかとも思っていますが、小三治さんによると「実体はバブル」だそうです。

(ああ、そうなのか。ここにも泡なのかー)

チケットが手に入らないほどの現在の落語人気でも、歴史を背負っての危機感を感じていらっしゃるのでしょうか。
会長職はやはり大変です。どうぞお体を大切に、それから高座を大切にがんばって行っていただきたいです。回りの人が協力して支えてあげてほしいと切に思います。
そんなことは私が言わずとも、小三治師匠のまわりの方は皆、わかっていらっしゃるのでしょうが。


のらりくらりと、そして厳しく、鋭く。
それは、小三治さんの語る落語そのものです。小三治さんの長い枕そのものです。
小三治師匠の高座は、楽しくて、そしてじわりと心にしみて、じっくりと考えさせてくれる。
逸品です。
たくさんの名演、たくさんのいい噺。山ほどあるのですが、私はなぜか小三治さんの「百川」なんか、いいなあ。

西に米朝さん、東に小三治さん。私にはこの二つの山がそびえ立っていて、本当にこの時代に生まれてきてよかったと思っているのです。



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 箱根の美術館のエントランス
     まるでソーダの中に入って行くようです。



夕方のきれいないい季節ですね。
午後の落語を聴いた後に飲む夏のビール。街に漂う鰻の焼ける匂い。
それから落語の余韻を肴に。

夏の夕方は、「泡」が最高。

勢いよすぎて、こぼれる泡もあるけれど。
それもまた愛し。


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 この、船から見る泡は、淡い別れの泡。
            琵琶湖の竹生島にて。