2010_03_25-1

優しい春の雨が薔薇の芽を光らせる。




Beatlesの『Abbey Road』の中に入っている「Sun King」の始まりには虫の声。
そして始まる歌詞「太陽王がやってくる、太陽王がやってくる」
昔のJK.yはこう訳した。
今でもこの曲を聴くと体に呪文のように響くこの言葉。
太陽王がやってくる、太陽王がやってくるー

最後のほうで聴こえて来るジョンの意味不明な異国語の羅列も太陽王崇拝のよう。
大好きな数多くあるBeatlesの曲の中でも、私的にはなぜか特別の「Sun King」
風景が見えてくるこの曲は、このアルバム『Abbey Road』の中でも一番好きな曲。
高校生だった私に、Beatlesが言葉と音とでぶつけてきた風景画。

雨が上がって、日差しが差し始める時、地面からの暖かな湿り気が、草の香りと共に立ち上がってくる。
その一瞬に訪れる感謝にも似たこの気持ち。
太陽を信仰するということは、本当はこういう穏やかな気持ちだったのかも。
今改めて聴き直しても素晴らしい曲だと思う。


Beatlesのこのアルバムの「Sun King」からのメドレーはなかなかなのです。
えー?そんなこと知ってますよ、今更言わずともファンの間では常識ですよ、ですか。
私は伊坂幸太郎氏の小説で有名になったあの「ゴールデンスランバー」に始まるメドレーより、こちらのメドレーの方がなぜか好き。
特に「She Came In Through The Bathroom Window」が始まるあたりがたまりません。
ポールの少しハスキーな声で入ってくるSHE。
バスルームに侵入した彼女って一体何者だ?このSHEってどんな女なのだ。許さんぞ。
この不思議な正体不明のSHEに高校生の私は異常にジェラシーを感じたもんです。



2010_03_25-2

 春の日差しの中で草の姫に敬意を表すうちの猫。



以前にも言いましたが、ドラムフェチの私。数多く出されたBeatlesのアルバムの中のドラムスでは、このアルバムでのリンゴ・スターが一番好きなのです。
「She Came In Through The Bathroom Window」に向かうドラムス、それから「The End」の迫力は素晴らしいです。
以前、ドラマーのI氏とリンゴ・スターの話になり、「私はリンゴのドラムスはあまり好きではありません、下手ですよねっ」とI氏に言ったら、「えーっ、リンゴのドラムスはいいですよー」ときっぱりと言われてしまいました。

しまったーっ。I氏に私の本当の能力をさらしてしまった。
もしかして私にはドラムスを聴き分ける能力がないのではという重大なこと・・・あああ。墓穴をほるとはこういうことです。

その時から、どのバンドのどのドラムスの悪口も言わないように心がけています。
聴き分ける力のない私、簡単に下手とか上手とか言ってはならないのだということなのです。戒め、戒め。
だから・・・
ずばり「好きか、嫌いか」で言うことにしました。
それだったら許してもらえるでしょ。


昨年秋に発売されたBeatlesのリマスター盤ザ・ビートルズBOX。
新しいもん好きの私、即、ステレオ盤の方を購入。
でも私の高品質ヘッドホンで聴くと、なぜかものすごく居心地悪いのです。
はっきり言って気持ち悪くなりました。
昔から古い音で聴いてきた古い人間だからか、新しいリマスター盤は変に音が作られていてどうしても馴染めません。
だから、このリマスター盤を聴く時は、BOSEのスピーカーでシンプルに聴くようにしています。
つまり、昔Beatlesに燃えた私には音の細かいことなどはどうでもよかったのです。


2010_03_25-3

 何と言ってもやはり全部好き!
     昔の私のすべてが詰まっている、この中に。