新年情報の続きです。
誰も綴ることのない獏先生の真実、薄衣の天使yyがレポートします。


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 水路に花、ではなく、これは柚子と金柑の実。



もうかれこれ一週間あまり、苦しんでいらっしゃいます。かの「疝気の虫」に。
今回の「疝気の虫」は、ただものではないようです。
深夜に救急で病院に行くと、不思議なことに自然に痛みは薄れてしまっているのです。
これがこの病気の曲者です。
しかし、せっかく担ぎ込まれた病院、ここでけろりと「あれ?直りました」と言う訳にはいきません。こうなったらとことん痛いと訴えるしかありません。
その結果、点滴、筋肉注射、などなど救急でできるありとあらゆる応急処置をされ、それで少し寝かされ、様子を見ましょうと朝に病院を追い出されます。
詰まるところ、「疝気の虫」とはこの繰り返しです。

家でも痛みのため三が日中、ありとあらゆる痛み止めの薬を飲み、座薬も使い、先生は頭も身体もふらふら状態です。

そんな折、何も知らない編集者から原稿催促の電話が。
その時は痛みの底打ち状態、凄まじい痛みを乗り越えた後の大変に凄みのある声で電話応対の獏先生。低く、やけに説得力のあるくぐもった声。
かっこいい!
いつもこんな低い声だと、説得力あります・・・。
その調子ですよ、先生。


それで新年明けの診療開始。いよいよ治療だーっと意気込んでも、肝心の「疝気の虫」はなかなか見つからず、そのまままたまた帰されます。
しかし「疝気の虫」は、シメシメとどこかに隠れ潜んでいたんですな。
帰ってしばらくたつと、またまた出て来て悪さを始めるのでした。
おまけに今度は、ものすごい激痛です。
それで、また病院に担ぎ込まれ、入院、手術となるのですが、それでも虫は全部はとれません。
翌朝、医師は冷たく「もう虫はいませんから、手術は必要ないです」と。
予定していた二度目の手術はなし。
獏先生は、いいのか悪いのかわからぬまま半信半疑、病院のまずい食事から逃げるように家に帰り、おいしいご飯をたらふく食べ、夜も久々にぐっすり眠り、めでたしめでたし。
仕事もばりばりやるぞーーっ。

と思っていたら、またまた激痛です。
新年の一週間あまりこの繰り返しです。
もういい加減にしてくれーっと叫んでいらっしゃいます、獏先生。

どこかに神様のような素晴らしいお医者さんはいらっしゃらないでしょうか。
「疝気の虫」専門の。
この虫、可愛さ余って憎さ百倍です。可愛くなんかないってー?
でも、本当に小さな小さな、蟻の宇宙から飛んで来た隕石のような可愛い虫なんです。


新年、暗い暗いレポートで始まりましたが、私yyは至って健康。病気なのはジャズの聴き過ぎくらいです。
元気な状態の時の獏先生をお誘いして近くの街、山を散策してきました。



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 これがその散策中の元気な先生です。


散歩の途中、水路沿いに点々と付けられた花活けに花を飾って水を換えているおばあさんに遭遇。
「きれいですね、ありがとうございます」と挨拶したら、束の水仙を下さると言う。
ありがたく、では一輪だけといただいてきました。
まさしく水路際に、水の仙人のような可憐な水仙でした。
とてもいい、ひと時の息抜き散歩でした。

いいことは、歩けば、もしかしてたくさん落ちているかもしれませぬ。


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 水仙を短く切って大室さんのガラスに飾る。
       大室桃生さんのガラスは優しくてとても素敵なのです。