何もこのナントカ忙しいのにわざわざ・・・という感じですが。
昨夜遅く「アバター」を見に行き、一昨日にも遅くまで荻窪までAPJライブを見に行って来ました。
APJについてこのブログで書くのは初めてですので、少しご説明を。
APJというのは、難波弘之(p)水野正敏(b)池長一美(d)の3人によるピアノトリオ。APJというのは、アコースティック・プログレッシブ・ジャズを略してAPJだそうです。



素晴らしい音楽をやるのです。
プログレとジャズが好きな人にはある意味、たまらぬ要素がたくさん入っているそうです。
ただですね、このバンドの欠点(と言っても許してもらえれば)は、おしゃべりが長いこと。おしゃべりではなく正確にはMCと言うのですが。
音楽だけやってればめちゃめちゃカッコいいバンドなのに、真ん中に位置するM氏がマイクを取り上げて離しません。他のバンドでの思うようにしゃべれない「うっぷん」をこの居心地のいいバンドで一気に解き放っているのだとか。
それ程このバンドでは他のメンバーが寛容なのですな。
他のメンバー?メンバーは言わずと知れた寛容の生き字引のようなN氏とI氏。(敢えて、ここも名前は伏せます、私)

でもですね。
それなりに見回せばこのバンドの長いMCを楽しんでいるお客さんはいるのでした。ボケとツッコミ、関西芸人の血が騒ぐのかーっというMC。
その中に、獏先生の姿も。
楽しそうでなんだか幸せそうでしたよ。その夜も。
獏先生は難波弘之氏とは旧知のSF仲間です。二人とも言わば昔の熱いSF青年ですな。
難波さんの曲、「デメトラ」って、Dimension Travelerというのだそうですが、この3人の次元旅行はめちゃめちゃカッコいいですねん。
SF的要素がジャズに加わっているバンドは探してもそういません。SFオタクとジャズオタク、プログレオタクの交錯する、若いのか年なのかわからない不思議なライブでした。


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 荻窪で演奏中ではなく、MC中のAPJ。


私はと言えば、それはそれはですね、いつも彼らのカッコいい音楽にひたすら夢中になっています。池長一美がにこにこして言うには今夜はロックやりましたぜ、と。
カッコいいです、はっきり言い切ってくれるその潔さ。彼はジャズの人間なんですが、ロックをやらせても抜群のリズム感で迫り来るのでした。
獏先生ともライブの後、その音楽について話したのですが、ジャズという音楽の良さはその自由性なのです。だから私は思うのですが、難しく「正統派ジャズをやるべきだ」などというものに縛られてはいけません。私がジャズが好きなのは、寛容だから。
広く深いのです、ジャズは。


その夜、難波さんのピアノも歌っていて踊っていてリズム感もあり素晴らしかった。
水野さんも一緒にリズムの上を奔ってました。ぜひ次は、ウッドベースで奔ってもらいたい。

ライブの始まりが19時半。終わったのが23時。
昨夜は初めからトーク(MC)のための時間が余分に取ってあったそうですが、それもあっという間。
一度だけでもいので、初めから終わりまで、彼らの小宇宙の音楽をビンビン突っ走ってもらいたいような気もします。
そうなるとどれだけ凄いものが見られるのでしょうか。

なんだかいいバンドです、このバンド。


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 12月末、消えた庭の欅の葉。